PA現場での重量物の扱いについて
楽しいイベントが行われる会場がPAの現場となるわけですが、そのPA現場には実は、たくさん危険が潜んでいます。
PA現場で事故を起こすということは絶対にあってはならないことです。
それでは、実際にPAの現場にはどのような危険が潜んでいるのかをご説明していきます。
重量物を扱う危険
PAでは業務用の音響機器を扱います。
この業務用音響機器というのは非常に重いものが多いのです。
PAで使用する主な重量物には以下のようなものがあります。
- ミキシングコンソール
- スピーカー
- パワーアンプ
- ギター/ベースアンプ
ミキシングコンソールを例にしてみると、MIDASのHERITAGE3000-40という機種は本体重量だけでも188kgあります。
ケースの重量も合わせると200kgを軽く越えます。
会場の規模にもよりますが、このような機材を次々と設置していくのがPAの現場なのです。
このような重量物を運ぶ際には以下の点に注意してください。
無理な人数で運ばない
力に自信があるからといって重い機材を少ない人数で運ぼうとすると思わぬ事故を起こす可能性があります。
建設現場などと同様にPA現場も「安全第一」なのです。
事故を起こしてしまうとイベントの士気が下がってしまったり、開演が遅れてしまったりと主催者様に対して多大な迷惑をかけます。
この点を認識して、無理な運搬はやめましょう。
安全保護具を必ず身につける
PAの設営段階で一番多いのは手の怪我だと個人的には思っております。
PA機材のケースなどは蓋を開けると突起があったりする場合もあり、手に怪我をしやすくなっています。
そこでしておくべきなのが手袋です。
軍手でも良いですが、滑りにくいようにイボイボが付いているものを使用しましょう。
また、より作業のしやすさを追求するのであれば、作業用の手袋を使用すると良いでしょう。
食事、睡眠をしっかりとる
PAの仕込みは力仕事です。しっかりと体調を整えておかないと、体がもちません。そのため、力の源である食事と睡眠をしっかりととることが重要です。食事や睡眠をしっかり取っていないとすぐにバテてしまうだけではなく、思わぬ怪我につながったりするので注意しましょう。特に真夏の野外イベントなどは完全に体力勝負になります。
以上のようなことに注意して、安全にPAを行なっていきましょう。