ライブは生き物~同じ状況は2度と無い~
「ライブは生き物」という意味不明なタイトルのこのページですが、何を言いたいかというと、サブタイトルにもある通り、「同じ状況は2度と無いから、その場に臨機応変に合わせられる能力が必要」ということです。
例えば、あるライブハウスで良い音が出せたギターのセッティングを2ケ月後に同じライブハウスで再現することを考えてみます。エフェクターやアンプのツマミの位置、使用しているギター、弦、ケーブル、ピックの種類など全て同じにしても、全く同じ音は再現できないでしょう。
ライブを行う場所には、音を変えてしまう様々な要因が潜んでいます。
例えば、以下のような要因が挙げられます。
- お客さんの数
- お客さんの服装
- 電源の電圧
- 室内の温度
- 自分の体調 etc.
このような条件が揃うことは絶対無いのです。「前回うまくいったセッティングを参考にする」というのは非常に効率的で良い考えだと思います。
しかし、前回うまくいったから、今回もこのセッティングで絶対に大丈夫!と言い切ってしまうと問題です。
そのセッティングに対して、微調整を加えられる臨機応変な対応力が常に良い音を出すためには必要なのだと思います。
なぜうまくいったかを考える
どんな状況においても、常に良い音を出し続けるためには、なぜそのセッティングで良い音が出たのかを考えてみる必要があります。
学校の数学のテストで言えば、過去問題を丸暗記するようなテスト対策をした人は、その問題と全く同じ問題が出れば答えられますが、少しでも変えられてしまうと答えられなくなってしまうのです。
これに答えられるようにするためには、どのような手法でその問題を解くのか?という部分が重要です。
ライブにおいては、学校のテストのように、過去問題がそのまま出ることは無いのです。
その時に「前はこれでうまくいったのに・・・」というのは通用しないのです。だからこそ、良い音を出せた手法が重要なのです。
「ミドルのツマミを14時」と覚えるのではなく、「抜けを良くするには、ミドルのツマミを調整してみる」といったように応用がきくようにしておくことが重要です。
どんどんトライしてみる
ライブ会場での環境は刻々と変わります。それに追従するためには、柔軟な発想が重要なのです。
「そんな方法は過去に前例が無いよ・・・」と悲観するのではなく、それがその時のベストな対応かもしれません。
自分の中にアイデアが浮かんだのであれば、時間が許す限りにトライしてみるのも良いかと思います。