PAオペレーターとのコミュニケーションについて
ライブでお客様に「良い音」を届けるためには、PAオペレーターとしっかりとコミュニケーションが取れていなければなりません。
お互いに「何となく分かるだろう」という感覚では良いものは出来上がりません。
「コミュニケーション」というのは言葉にするのは簡単なのですが、いざ自分がやってみると、うまくできないというのが多くの人が感じていることではないでしょうか?
これは、コミュニケーションの基本は「相手を理解すること」です。
まずは相手の話を良く聞き、相手が何を伝えようとしているのかを理解します。
これが出来て初めて自分の意見を言う環境が整うのです。
私がPAオペレートをする時は、頭ごなしに「あればダメ、これはダメ」というのではなく、まずは聞き入れるということを意識します。
ミュージシャンもPAオペレーターもこれが出来るようになるとコミュニケーションは円滑に進みます。
人は否定されることに対して拒絶反応を起こします。
しかし、一度、相手の言うことを受け入れることで「この人は話が分かる人だな」と思ってもらうことが出来れば、その後は先入観の無いフラットな会話ができるはずです。
例え、同じことを言うにしても、
「そんな音作りじゃダメだ。PA側でちゃんとやってもらわないと困るよ」
と言うのと
「そういう意図があって今の音になっているんですね。ただし、バスドラムがもう少し抜ける感じにしてもらいたいですね。」
と言うのでは、言われた側のPAオペレーターの受ける印象は大きく変わります。
「PA代払っているんだからちゃんとやるのが当然」という意見もあるかと思いますが、PAオペレーターも感情を持った人がやっているということを忘れてはなりません。
その人にうまく動いてもらえるようにコミュニケーションできるようになると、今まで以上に自分の要望が伝わり、出る音も良いものになるでしょう。
こんなことも意識しながら、PAオペレーターとミュージシャンはコミュニケーションが取れると良いですね!