副業は本業の邪魔をする?
日本において「副業」というのは「悪である」というイメージが強かったと思います。
「副業してる暇があったら本業に集中しろ!」という考えの人もまだまだいるのではないでしょうか?
しかし、「働き方改革」が叫ばれている現在、国も含めて「副業」を推奨する動きがあります。
このページでは「副業」というものについて考えていきましょう。
副業とは?
「副業」というのは、本業の仕事の他にする仕事のことを指します。
例えば、PAオペレーターをメインの仕事としながら、コンビニでバイトをしているとしたら、コンビニでのバイトが副業となります。
また、本業と同じくらい力を入れて取り組んでいる場合には「複業」と表現したりする場合もあります。
また、副業をされている方の多くは、「収入」を目的として副業に取り組んでいます。
日本人の平均所得は年々減り続けています。
それをカバーするためにも副業というものの必要性というのは、今後、重要度を増してくると思います。
日本の企業はなぜ副業禁止が多い?
日本の企業は、社内ルールで「副業禁止」としているところが多いのが現状です。
それでは、企業はなぜ副業を禁止にするのでしょうか?
その理由は簡単で、「人の流出を防ぐ」というのが目的です。
もし、副業をして、副業の仕事の方が収入や労働条件が良かった場合、本業を辞められてしまう可能性があるのです。
そうなると、会社としては損失になってしまうので、それを阻止したいと考えるのです。
そのために、そもそも副業をしなければそんなことにはならないということで「副業禁止」というルールが出来上がったというパターンが大多数だと思います。
副業をするメリット
副業をするメリットというのは、冒頭で書いた「収入」が第一の理由だと思います。
しかし、私は副業をするメリットは、収入だけではないと考えています。
むしろ、収入よりももっと重要なものが副業をすることで得られるのです。
それは「知識」と「経験」です。
本業だけやっていると、本業のことには詳しくなるかもしれませんが、それ以外のことは何も知らないということが起こってしまいます。
会社には「世の中に価値を提供して、売上をあげ、利益をあげること」が求められます。
これを行う上では、様々な知識が必要になります。
しかし、本業だけやっていると、ある程度は知識や経験は得られるかもしれませんが、ものすごく狭い範囲での知識や経験となってしまいます。
副業をすることによって、この範囲を拡張することができると考えています。
これこそが私が考える副業をするメリットなのです。
人間の器の大きさは知識と経験の多さに比例する
実際に、私は様々な方とお会いしてきましたが「あ~、この人は人間としての器が大きいな」と思った方というのは、ほぼ間違いなく副業をしていたり、複数のビジネスを動かしていたりします。
しかも、どの仕事にも妥協が無いのです。そして、言い訳は一切しないというのがこの手の方々の特徴です。
「忙しいから○○できない」ということは言いません。
逆に「○○したいから時間を作る」と考えます。このように、人間としての器が非常に大きいのです。
この器の大きさというのは、間違いなく、「知識」と「経験」の多さによるものだと確信しています。
「知識」と「経験」が増えれば増えるほど、世の中に「分からないこと」が減っていくのです。
人は「分からないこと、もの」に不安を感じる生き物です。
そのような「想定外」を「想定内」と思える「知識」と「経験」があるからこそ、人間としての器が大きくなるのであろうと感じました。
人間の器が大きいというのは、人から好かれるための重要な要件でもあります。
「人から好かれる=人が集まってくる」なのです。
人が集まってくれば、ビジネスもうまくいくのです。
副業をすることによって「知識」と「経験」を増やし、人の器を大きくすることが出来ます。
これは、本業の仕事をうまくいかせる上でも重要な意味を持ちます。
まとめ
日本ではまだまだ副業は「悪」として捉える人、会社が多いですが、実は副業をすることにはメリットの方が大きいのです。
そして、副業をすることで器を大きくした社員は、本業においても良い仕事をしてくれるのです。
日本の会社経営者には、人員の囲い込みをするのではなく本当の意味で人を育てる環境を作ってあげるくらいの器の大きさが求められるのかもしれません。