ラックケースの活用方法
ラックケースはPAをする上で非常に便利なものです。
私がPAを始めたての時は、「ケースにお金を出すなんてもったない」と思っていましたが、今ではラックケースは無くてはならない存在になりました。
ラックケースというのは簡単に言ってしまえば、機材を入れるケースのことです。
蓋を開けると、このようになっています。
ラックケースには、様々な材質サイズのものがあります。
ラックケースが便利な理由
ラックケースの便利さは様々ありますが、主な理由は以下のような点でしょう。
積み込み、運搬が楽になる
機材によってサイズが異なるため、機材単体で積み込みこむと非常に積載効率が悪くなります。
そこで機材をラックケースに入れることで積載効率を上げることができます。
また、ラックケースにキャスターを取り付ければ、思い機材も楽に運搬できるようになります。
機材の保護ができる
機材を裸で使用していると、落下や外的衝撃などにより破損する可能性があります。
これを防ぐ意味でもラックケースは有効なのです。
複数の機材を一括管理できる
関連する機材を一つのラックケースに入れておけば、現場での無駄な作業が省けます。
パワーアンプ、プロセッサーなどは一つのラックに入れて、可能な限り配線を済ませておくことで現場での配線作業が最小化できます。
ラックケースにはこのような利点があります。
ラックケースのサイズについて
ラックケースの幅については、通常、19インチラックという規格で製造されています。
19インチラックというのは、米国ANSI/EIA(American National Standards Institute/ Electronic Industries Alliance=米国規格協会/米国電子工業会)によって定められた、ラックケースとそこに収納する機器のサイズに関する規格です。
この規格によって造られたラックケースは、いずれも約483mm幅の機材の収納に対応しています。
また19インチ・ラックと称される規格には、ANSI/EIA規格以外にも、JIS規格(日本工業規格)、IEC規格(国際電気標準会議)、DIN規格(ドイツ連邦規格)などがあります。
ちなみに19インチは19×25.4mm=482.6mmとなります。
また、ラックケースのサイズは「U」というサイズで表されます。
1Uとは1Unit(1.75インチ)のことで、約44.45mmと定められています。
ラックケースの奥行きについては、製造メーカーによって様々です。
使用する機材に合わせて選択する方法もあれば、積み込み効率を考慮し、すべてのラックケースの奥行きを統一するという方法もあります。
ラックケースは音の本質とは異なる部分ですが、うまく活用することで段取時間の大幅短縮が図れ、音響チューニングに時間が割けます。
すると結果的には音を良くするのに貢献できるのかもしれないですね!