イメージトレーニングの重要性
PAが実際に音を出すのは「現場」です。
現場での経験というのが重要なのは言うまでもないですが、その現場での経験を最大限、自分のものにするためにすることがあります。
それが、イメージトレーニングです。
理想を言えば、本番の流れを出来るだけ具体的に頭の中で再現することです。
PAの当日の仕事は、機材の積込・運搬~仕込み~本番~撤収~機材荷下ろしまでやることになります。
その流れを自分の中でイメージできているでしょうか?
実は、これがイメージでできているのと、できていないのでは当日に得られる経験値に大きな差が出てきます。
勉強で言えば「予習をしているかどうか」が大きなポイントになります。
予習をするということは、本番に臨む前に自分なりの答えを持っておくということです。
この「自分なりの答え」を持っていることで学習効果が大きく向上するのです。
PA現場は、言ってしまえば答え合わせの場とも言えるのではないでしょうか?
事前に考えて用意した答えが正解なのか、不正解なのかを判断するのが現場なのです。
自分が用意した答えを現場で実践して、うまくいったのであれば、それは正解と言えます。
ただし、なぜうまくいったのか?が説明できないのでは正解とは言えません。
予習がまだまだ甘かったということです。
一方、うまくいかなかった場合は「なぜうまくいかなかったのだろう?」というのを考える必要があります。
ここで予習しているかどうかが大きな差になってきます。
予習してきた人は、「自分が持ってきた答え」と「現場での失敗」のギャップは何なのか?を考えれば良いのですが、予習していないとゼロから「何でうまくいかなかったのだろう?」というのを考えなければなりません。
この差は大きいです。
時間もかかるし、最悪の場合は「なぜ?」が分からないケースもあります。
このように予習(=イメージトレーニング)をすることで当日の学習効率を飛躍的に上げることが出来ます。
PAは現場で学ぶというのが基本ですが、そうなると現場がある日にしか学べないことになってしまします。
そんなやり方では、時間がもったいないですよね。
現場が無い日にこそ、しっかりとイメージトレーニングをして自分なりの答えを用意しておくようにしましょう。