お客さんに音を届ける「スピーカー」とは?
スピーカーとはご存知の通り、音を出すための機材です。
少し専門的な言い方をすると「電気信号を音に変換する装置」ということになります。
PAの場合は、マイクで歌った声がミキサーに入力され、そこから次にパワーアンプに送られます。
ここで信号が増幅されてスピーカーから音が出ます。
それでは、スピーカーの仕組みを見てみましょう!
以下の図をご覧ください。
これは、スピーカーを横から見た図になります。
ボイスコイルにパワーアンプで増幅された電気信号が流れることで電磁誘導によりマグネットとの間に力が生じます。この力がコーン紙という振動板を振動させることで音が出るという仕組みになっています。
このような形のスピーカーは中音、低音を出力するスピーカーでウーファーと呼ばれています。
実際のスピーカーを以下に載せましたが、下部の丸い部分がウーファーです。
ここで単純な疑問が湧いてくるかと思います。
それは「高音用のスピーカーは無いのか?」ということです。もちろんあります。
それがツイーターと呼ばれているスピーカーです。
音を出す原理はウーファーと同様で、電気信号によって振動板を振動させて音を出しています。
ウーファーと振動板の形状、素材を変えることで高音を鳴らせるようにしています。
このように1つのスピーカーの中に低中音用のウーファー、高音用のツイーターが装着されているスピーカーを2WAYスピーカーと言います。
上に載せたEVのSX300というスピーカーの場合は、入力された信号がクロスオーバーと呼ばれる周波数による信号分配器によって中低音はウーファーに、高音はツイーターに送られます。
こうすることで、それぞれのスピーカーが得意な音のみが入力されるため音が綺麗に鳴ります。
これらをエンクロージャーと呼ばれる箱に取り付けられて「スピーカー」ができています。
実は、エンクロージャーにも様々なものがあるのですが、それは後ほど触れたいと思います。
以上がスピーカーの基本的な構造になります。