パワーアンプの種類
「パワーアンプとは?」のページでパワーアンプというものがどういうものなのかを理解していただけたのではないかともいます。
このページでは、PAで使用するパワーアンプの種類を解説していきます。
PAで使用するパワーアンプの種類としては以下のようなものがあります。
- ステレオパワーアンプ
- 4チャンネルパワーアンプ
- ハイインピーダンスパワーアンプ
- デジタルパワーアンプ
それでは、1つずつ説明していきます。
ステレオパワーアンプ
ステレオパワーアンプは「ステレオ」という名前がついている通り、入力できる系統数が2チャンネルあるパワーアンプの事を言います。
一般的には、パワーアンプといえば、このステレオパワーアンプを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
通常は、ステレオという名の通り、メインスピーカーの左右で2チャンネルをドライブ(パワーアンプで増幅した電気信号によってスピーカーを鳴らすこと)するために使用するのが一般的な使用方法ですが、演奏者用のモニタースピーカーを2台分ドライブするために使用しても問題はありません。
4チャンネルパワーアンプ
ステレオパワーアンプが2チャンネルなのに対して、4チャンネルパワーアンプは入力できる系統数が4系統のパワーアンプのことを言います。
ステレオパワーアンプ2台分の役割を1台でまかなえるため機材設置スペースが限られた場所でのPAをする際には重宝します。
メインスピーカーで2系統、モニタースピーカーで2系統使用すればアコースティックライブ程度であれば事足りるかと思います。
ただし、アマチュアレベルで購入できる4チャンネルのパワーアンプだと出力がある程度限られるため、大きな会場で使用するにはパワー不足になりがちです。
数十万円もするようなモデルになれば1チャンネルあたり1,000wといった4チャンネルパワーアンプも存在します。
ハイインピーダンスパワーアンプ
ハイインピーダンスパワーアンプは、学校やショッピングセンターの放送設備のような何箇所もスピーカーを設置しなければならない場合に使用します。
このハイインピーダンスパワーアンプを使用したスピーカーの接続方法をハイインピーダンス接続といいます。
ハイインピーダンス接続すると少ない電流でスピーカーを鳴らすことができるようになります。
つまり、多数のスピーカーを同時に鳴らすことができるようになります。
デジタルパワーアンプ
上で説明した3種類のパワーアンプは、アナログアンプというものに分類されます。
アナログアンプは入力されたアナログ信号をそのまま増幅してスピーカーに送ります。
一方、ここで紹介するデジタルパワーアンプというのは、入力されたアナログ信号を一度デジタル信号に変換して増幅し、その後、アナログ信号に戻すという信号処理をするアンプです。
デジタルパワーアンプの特徴は、小型・軽量・低発熱でハイパワーを実現できるといった点です。
1Uのボディーで2000Wの出力ができるようなモデルも存在します。