バスドラムのマイキング

バスドラムはドラムセットの中でも最も大きいパーツで、ドラムペダルを用いて足で踏むことで音を鳴らします。

通常、表面のヘッド(叩く側と逆のヘッド)には上図のように穴があけられています。

この穴は、本来はバスドラムの音を抜けさせる(良くする)ために空けられているのですが、実はこの穴はマイキングをする時にも活用します。

バスドラムにマイキングする前に、バスドラムの音について整理しておきましょう。

バスドラムの音の考え方には2種類あります。

  1. アタックを重視した音
  2. 胴鳴りを重視した厚みのある音

通常、ライブでは「アタックを重視した音」が好まれる傾向にあるのではないかと思います。

アタック音を出すためには、アタック音を収音する必要があります。

バスドラムのアタック音というのは、ドラムペダルについているビーターと呼ばれる部分がバスドラムの打面に当たる時に発生します。

この音を収音できれば良い訳です。

そこで使用するのがバスドラムにあいた穴です。
この穴の中にマイクを入れ込み、ビーターが当たる打面を狙うことでアタック音を収音できるのです。

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上の写真のようにマイクを設置し、ビーターの打面を狙います。

ちなみにここで使用しているマイクはaudio technica社のATM25というマイクです。

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この状態で収音された音に対して、ミキサー側でアタック音が強調される周波数をブーストしてあげれば良い訳です。

次に「胴鳴りを重視した厚みのある音」について触れていきます。

通常、胴鳴り重視の音だけで鳴らすとバンド演奏の中で埋もれてしまいます。

「でも、胴鳴りの厚みのある低音が欲しい」という贅沢な要望を叶えるために行うのがバスドラムの2本録りです。

上記のアタック音重視のマイキングに加えて、胴鳴り重視のマイキング設置するということをします。

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私の経験上、上記の写真のあたりにマイクを設置すると良い感じの胴鳴りが収音できます。

このマイキングの位置ですが、動かしてみると大きく音が変わるのが分かると思いますので、いろいろ試していただいて良い音が収音できるポイントを見つけてみてください。