
音の入口「マイクロフォン」とは?
PA機材の中でも、初心者にとって一番馴染みがあるのがこのマイクロフォンではないでしょうか。
通称「マイク」と呼ばれているものです。
実は、PAをする際には拾う音によって様々な種類のマイクを使用します。
大きく分けると「ダイナミックマイクロフォン」「コンデンサーマイクロフォン」というように分類できます。
この2つのマイクの違いを一言で言うならば、ダイナミックマイクロフォンは「タフ」、コンデンサーマイクは「繊細」となります。
このあたりの詳細な説明は別ページでご説明いたしますので、このページではマイクというものの大枠を理解していただきます。


まずはこちら。
目次
ボーカル用ダイナミックマイク
ボーカルに使用されるオーソドックスなマイクです。
「マイク」と言われて思い浮かぶのがこの形だと思います。
SHURE社のSM58(右の写真)は世界標準のマイクとして、様々な現場で使用されています。
耐久性、音質ともに世界が認めているような商品です。
SM58の魅力に関しては、以下の記事で詳しく紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
その他のボーカル用ダイナミックマイクの他の代表機種としては、AUDIX社のOMシリーズやSENNHEISER社のevolutionシリーズなどが挙げられます。
AUDIX OMシリーズ | SENNHEISER evolutionシリーズ |
![]() AUDIX ( オーディックス ) / OM3 |
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楽器用ダイナミックマイクロフォン
PA初心者の方にとっては「楽器専用のマイクなんてあるんだ!!」という感想をお持ちになるかもしれません。
マイクの形もボーカル用マイクのような「定番のマイク」という形ではなく、ちょっと見慣れない形をしています。
ボーカル用マイクとは異なり、拾う音に色づけしている場合が多く、バスドラム専用に設計された
マイクもあれば、ハーモニカ専用に設計されたマイクもあります。
楽器用マイクの代表例がSHURE社のSM57(右の写真)という機種です。
このマイクはドラムをはじめ、ギター、管楽器の集音といったように万能なマイクです。
PA初心者の方は、ボーカル用マイクのSM58数本と楽器用マイクのSM57を数本持っていればある程度のPAが出来てします。
その他の代表的な楽器用のマイク以下の通りです。
AUDIO TECHNICA ATM25 | SENNHEISER MD421 |
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コンデンサーマイク
冒頭で書いたようにコンデンサーマイクは「繊細」です。
従って、コンデンサーマイクが使われるのは繊細な高音域を集音したい場合です。
具体的には、アコースティックギター、ピアノ、ドラムのシンバルなどがこれにあたります。
コンデンサーマイクはスティック状の形をした「スモールダイアフラムタイプ」と胴体の大きな「ラージダイアフラムタイプ」があります。
ダイアフラムとは音を拾う部分の大きさと覚えておいてもらえば良いかと思います。
スモールダイアフラムタイプの代表機種としては、AKG社のC451B、ラージダイヤフラムタイプの代表機種はAKG社のC414などがあげられます。
また、コンデンサーマイク用使用するにあたっては、ファンタム電源という電源を使用しないと使えません。
ファンタム電源についてはミキシングコンソールから供給できる場合がほとんどです。
また、コンデンサーマイクは湿気に弱いため湿度の高い場所での使用は控えた方が賢明です。