「知っている」と「できる」は全く違う


このページでは、「知っている」と「できる」の違いについて書いていきたいと思います。文字にすると違いがわかりますが、現実において「知っている」と「できる」の違いを混同してしまっている人は多いです。
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私は、小学校から高校まで柔道をしていました。ある時、私は「背負い投げを習得したい」と思い、勉強を始めたのです。最初は、同じ部員で背負い投げが得意な人の「背負い投げ」を実際に見ることでやり方を習得しようとしました。そして、本などにも目を通し、背負い投げのやり方を覚えていきました。ここまでが「知っている」の状態です。
その後、練習や試合の際に背負い投げをやってみますが、全くうまくいきませんでした。頭の中には理想的な背負い投げがイメージできているにも関わらず、体が思うように動かないのです。この時、「知っている」だけということの無意味さを痛感しました。
その後、地道に練習を積み重ねて無意識に背負い投げができるようになったのです。これが「できる」という状態です。この状態になって初めて「背負い投げを習得した」ということになります。

このように、知っていても実際の試合で使えなければ意味がありません。そして、「できる」の状態にもっていくためには、地道な反復練習と修正を繰り返すことが重要であるということをこの時に学びました。

PAでも同じことが言えるのです。
例えば、「ミキサーの使い方を知っている」のと「ミキサーを扱える」では意味合いが大きく変わります。ミキサーの使い方を知っていても、ライブの本番においてうまく操作できなければ意味がありません。そして、ミキサーをうまく操作できるようになるためには、ミキサーをひたすらいじって、無意識に操作ができるくらいまでならないといけません。
ライブイベントにおいて、PAオペレーターが一番忙しいのはサウンドチェック~リハーサルです。特に、外音、中音を一人でオペレートするような場合は、かなり忙しいです。
ひとつひとつの作業を超高速でこなせなければ対応はできません。このような超高速作業をするためには、「慣れ」が必要です。つまり、「知っている」ではなく「できる」状態になっていることが求められます。
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このPA情報局のページには、たくさんの「知識」が掲載されていますが、これらの知識を「知っている」だけではダメなのです。自分の中で噛み砕いて実践し、「できる」状態にしなければなりません。
私の個人的な意見ですが、話の中で「あ~、それ知っている」という言葉を発する人は、あまり信用できない人が多い傾向にある気がします。そのような場合はたいてい、「知ってはいるけどできない」というパターンだからです。私は、それはものすごくカッコ悪いことだと思います。

ぜひ、この記事を読んでいただいている方々には、できもしないのに「あ~、それ知っている」という言葉を使わないようにしてもらいたいですね。


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