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音作りの極意


PAにおける『音作りの極意』は音作りの本質を知ることです。

よくこのようなことを言う人がいます。
「雑誌に載っていたイコライザーの設定をそのまま使ったんだけどいい音にならない!」
これで音作りが上手くなった人を見たことがありません。

なぜ上手くいかないかというと、『なぜその設定にしているのか?』を理解していないからです。例えば、バスドラムのイコライジングの設定がどこかのサイトに載っていたとします。そして、自分がPAをする時に、それ通りに設定します。すると、大半は上手くいかない訳です。

なぜか?

バスドラムと言っても、大きさ、素材、ヘッドの種類、ビーターの種類、叩き方、他の音とのカブリ、会場の反射音など全く同じ状況というのはあり得ないのです。お客さんのいないリハーサルとお客さんがいる本番ですら音が違うため、会場が変わってしまったら音は大きく変わってしまうのです。

それではどうしたら良いか?

『音作りのポイントを捉える』ことができれば良いのです。学校の数学のテストを受ける時に2パターンの人がいたはずです。

  • 教科書や参考書のやり方をそのまま暗記してテストに臨む人
  • 『なぜそんな解き方をするのか?』を考えて問題を解く原理を理解した上でテストに臨む人

前者の場合は、応用問題を出された瞬間に解けなくなります。ひどい場合は覚えた答えだけを回答用紙に記入する人もいますよね。一方、後者は解き方の原理を知っているため、応用問題に回答できるのです。

これをバスドラムの音に置き換えてみると、前者は、他人の設定をそのまま使用して「なんだかいい音が鳴らないな」と嘆きます。一方、後者は、バスドラムの鳴り方を理解して、環境が変わってもそれに対して修正をかけれることができます。PAにおいて前者の考え方をする人は、間違いなく上手くいきません。そして、トラブルが起こった時にあたふたします。残念ながらこのようなレベルのオペレーターが存在していることも事実です。

音というものは環境によって大きく変わる非常に繊細なものです。その繊細な音を扱うPAオペレーターは、他人から聞いたことを本質を捉えずに鵜呑みにして失敗している場合ではなのです。そして、頭でっかちな理論を振りかざすだけではPAはうまくいきません。時にはセオリーを無視してその場に最適な解決方法を見出すような柔軟な対応ができることが求められるのです。

このサイトを見ていただいている方には、ぜひどんな状況にも柔軟に対応できる「できるオペレーター」になっていただきたいと思います。


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