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モニタースピーカーには足を乗せてOK?


プロのロックバンドのライブなどを見ると、ボーカリストがモニタースピーカー(足元にあるスピーカー)に足を乗せて歌っている場合があります。バンドをやるんであれば、「あんな風に歌ってみたい」と思う気持ちも分かります。しかし、これをやる上では何点か注意が必要なのです。そんな注意点をこのページでは解説していきます。

モニタースピーカーは他人のもの

まず最初に認識しておいてもらいたいのは、「モニタースピーカーは、あなたの物ではない」ということです。ライブハウスであれば、そのライブハウスの所有物です。仮設ステージでのイベントであれば、そこの音響を担当しているPA会社の所有物なのです。他人の持ち物に勝手に足を乗せたら、その持ち主は怒ると思いませんか?あなたの大切なものに足を乗せられた状況を想像してみてください。怒りたくもなるでしょう。この常識的な感覚を大事にしたいですね。
いざ、ライブになると、「目の前のモニタースピーカーには足を乗せて良いもの」というのがあたかも常識のような感覚に陥る方が多いです。しかし、その足を乗せるモニタースピーカーは紛れもなく他人の物なのです。
実際には、「モニタースピーカーには足を乗せられてしまう」という前提で考えているライブハウスやPA会社も多いかと思いますが、そうではない場合もあります。どうしてもモニタースピーカーに足を乗せる演出をしたい場合は、事前に許可をもらっておくというのが常識です。事前にしっかりと話ができていれば、後々トラブルになることは避けられます。ちょっとしたことですが、これが出来ると出来ないのは大きな差なのです。

モニタースピーカーは足を乗せられる状態になっていない場合もある

モニタースピーカーに足を乗せようとしたときに、所有者の許可どうこうではなく、乗せてはいけないケースがあります。それは以下のような場合です。

  1. モニタースピーカーの設置バランスが悪い
  2. SX300のようにスタンドを取付けるタイプのモニタースピーカーが使われている
  3. モニタースピーカがキャスターボードに乗っている

それでは、一つずつ解説していきます。

モニタースピーカーの設置バランスが悪い

以下のスピーカーは、EV社のELX115というスピーカーですが、立てて使えばメインスピーカーにとして使え、以下のように横にして使えばフロアモニターにもなります。スピーカーの背面が斜めにカットされており、この面を下にすることでスピーカーを斜めに向けることができるのです。斜めに置いてあるだけなので、安定感はあまり良くありません。このようなスピーカーがモニタースピーカーだった場合、スピーカーに足をかけた瞬間スピーカーが前方に転がってしまう可能性があります。こうなると足にけがをしてしまい、ライブどころでは無くなってしまいます。

SX300のようにアタッチメントを付けるタイプのモニタースピーカーが使われている

PAでもっとメジャーなスピーカーであるEV社のSX300は通常はスピーカースタンドに立てて使用しますが、フロアモニタースタンドという部品を使用することで、モニタースピーカーとしてしよする事も出来るのです。しかし、このフロアモニタースタンドは強度が弱いで有名なのです。モニターに足を書けたら確実にこのフロアモニタースタンドは確実に壊れてしまいます。樹脂の部品ですが、購入しようとすると3,000円くらいしてしまうので、壊してしまうと所有者に怒られること間違いなしです。

モニタースピーカがキャスターボードに乗っている

ライブハウスなどではほぼ見かけませんが、ホールなどのライブでは、たまにモニタースピーカーが以下のようなキャスターボード(台車)に乗せてある場合があります。これは、ステージ上でのモニタースピーカーの移動を楽にするために使用される場合が多いです。こんな状態のモニタースピーカーに足を乗せてしまったらどうなるかは、容易に想像がつくかと思います。

まとめ

モニタースピーカーに足を乗せる演出は、非常に画になります。しかし、それを行う前に、やっておくべきことがあります。ミュージシャンもPAもお互い気持ち良くライブを終えることが出来るのが一番です。そのためには、ちょっとした気遣いを見せることも重要ではないでしょうか?


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