スタジオにもPA機器はあるんです。



バンド練習などで使用するリハーサルスタジオ。通常、リハーサルスタジオには、小型のPA機器(システム)が設置されています。
スタジオに置いてあるPAシステムの主な用途は以下の3パターンだと思います。

  • ボーカルやコーラスの声を拡声するため
  • ライン入力する楽器(アコースティックギター、キーボードなど)の出力
  • CDやiPodなどから音源を流す

ライブなどでは、ドラムやギターにもマイクを立てて、音を拾うのですが、スタジオの場合は生音で十分に聞こえるため、基本的にはドラムやギターにはマイクは立てません。そのため、小規模なPAシステムで十分なのです。しかし、その「小規模なPAシステムってなんやねん?」と思う方もいらっしゃると思いますので解説していきます。

スタジオに置いてあるPAシステム

スタジオに設置してあるスタンダードなPAシステムをご紹介します。
まずは、ラックからです。
スタジオに入ると複数の機材が一つのラックに収められているものがあると思います。
これがPA機器の一部です。
ラックケースという専用のラックに必要なPA機器を収めています。
個別の機材をラックに収めることで見た目も使い勝手もすっきりさせることが出来ます。

ラックに収められているPA機器はスタジオによって異なりますが、スタンダードなところでいくと上記のような機材が設置されているはずです。

  1. 電源モジュール
    ラックに収められている機器に一括で電源を供給してくれる、高性能電源タップのようなものです。
    右にあるスイッチをonにすることでラックに収めてある機器の電源のon/off操作ができるようになります。
  2. CDプレイヤー
    CDを再生するための機器です。
    レコーダー機能を持った機器が設置されているスタジオも多いかもしれません。
  3. リバーブ
    マイクのを通した声にリバーブ効果を付け加えてくれるエフェクターです。
    広いホールで歌っているような効果を付け加えることが出来ます。
  4. グラフィックイコライザー
    スピーカーから出る音の音質調整をするための機器です。
    31本あるフェーダーにはそれぞれ担当の周波数帯(音の高さの範囲)が割り当ててあり、そのフェーダーを上げ下げすることで割り当てられた周波数帯の音量を調整することが出来ます。
    スタジオによっては、このグラフィックイコライザーがいじれないようにカバーされているところもあります。
    (素人には調整が難しいため設定を固定にしている)
  5. パワーアンプ
    ミキサーから出力された信号を増幅させて、スピーカーを鳴らしてくれる機器です。
    ミキサーから出力された信号というのはとても小さな信号で、この信号ではPA用の大きなスピーカーを鳴らすことはできません。
    そのため、信号を増幅させるための機器が必要ということです。
    ボリュームノブが付いていますが、多くのスタジオではボリュームは規定値で固定してくださいという指示になっています。
    その場合は、指示に従いましょう。

そして、ラックの上にはミキシングコンソール(ミキサー)が置いてあります。
ミキサーというのは、以下のような機材です。
ミキサーにはデジタルタイプとアナログタイプがありますが、スタジオにデジタルタイプが置いてあるのはかなり稀です。
ほとんどの場合は、アナログタイプのミキサーが置いてあるでしょう。
アナログミキサーは以下のような機材です。



たくさんのツマミやフェーダー(上下に動くスライダーのようなもの)が付いているのがよく分かると思います。
これらを使って、音をコントロールしていくのです。
ミキサーの役割は、マイクやアコギ、キーボードなどのラインで出力する楽器の音量と音質をコントロールすることです。
つまり、ミキサー操作方法を知らなければ、しっかりと音の調整ができないということになります。
ここで載せたのはYAMAHAのMG16というアナログミキサーですが、スタジオによって置いてあるミキサーは様々です。
ミキサーの操作方法については、こちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

次は、スピーカーです。
スタジオに置いてあるスピーカーは家庭用のものとは異なり大きいです。
小規模PAシステムとはいえ、家庭用オーディオと比べるとはるかに大きいのです。
スタジオにスピーカーを設置する際には専用のスピーカースタンドで設置するか、天井や壁などに固定して設置する方法があります。

こちらに載せたのはPA用スピーカーの定番機種Electro Voice SX300です。多くのスタジオで使用されているスピーカーです。

そして、最後はマイクロフォン(マイク)です。ライブなどのPAでは、様々な種類のマイクを拾いたい音に応じて使い分けるのですが、スタジオの場合はマイクは「声を拾うため」の用途でのみ使用することを前提にしています。
そのマイクにも実は定番機種があります。

SHURE SM58というマイクです。
スタジオでの定番マイクでもあるし、イベントPAでの定番マイクでもあります。
このマイクの使い方を知っておけば、大抵のライブハウスやイベントでは、このマイクが使用されているため安心してライブにのぞむことができます。

まとめ

スタジオにあるPA機器だけでもこれだけの器材数があることはわかっていただけたかと思います。
これらの操作を方法を知っておくだけでも、スタジオ利用時に困らないし、ライブでの音作りも更に良いものになっていくでしょう。