
PAオペレーターは第2のミュージシャン
日本のPAオペレーターというのは、仕事を依頼する側からすると、どうしても機材に付いてくるオプションと思われている傾向が強いのが事実です。
PAというのは、良い機材を適切な操作ができるPAオペレーターが操ることで良い音を出すことが出来ます。それにも関わらず、「機材だけ貸してもらえれば、あとはなんとかこちらでやりますから」というお客様もいらっしゃるくらいです。
正直なところ、小規模会場のアナウンス用のPA程度であればそれでも良いかもしれませんが、ある程度の規模の会場になるとそうはいきません。また、扱うPA機器は業務用のものです。操作するには、ある程度のノウハウが必要なのです。そして、PA使い方を間違うとイベントを台無しにしてしまうだけでなく、機材の破損にもつながってしまいます。
より良いイベントにするためには、PAオペレーターはしっかりと付けた方が良いのです。
PAオペレーターは第2のミュージシャン?
PAオペレーターというのは、ステージに上がらない裏方の仕事です。しかし、ステージに上がっているミュージシャン同様に音を出しているPAオペレーターもミュージシャンであると私は考えます。そう考える理由は、PAオペレーターにはミュージシャンと同様に個性があるからです。ミュージシャンが変われば出す音、曲が変わるように、PAオペレーターが変わった時もスピーカーから出る音は大きく変わるのです。
つまり、PAオペレーターは裏方ではあるけれども、第2のミュージシャンなんですね。
ミュージシャンの演奏に対してギャラという形でお金を払っているのと一緒で、PAオペレーターにお金を払うということは、PAオペレーターの個性に対してお金を払っているとも理解できます。だからこそPAオペレーターを第2のミュージシャンと呼べるのです。
信頼を得た人(会社)が勝つ
それゆえに、PA業界では実績や評判がものすごく重要視されます。『PAは究極のサービス業』のページでも書いたように、ミュージシャンや主催者などのお客様から揺るぎない信頼を得ることが重要なのです。そのためには今考えられる最高のパフォーマンスを常に出せるようにしなければなりません。
ミュージシャンはいつも最高のパフォーマンスができるように、楽器の練習をしたり、筋トレをしたり、ボイトレに通ったりと努力するわけです。
PAオペレーターも同様に日頃から『本番で最高のパフォーマンスをするにはどうしたら良いか?』というのを常に考えながら日々過ごすと良いかもしれません。
努力はカッコ悪いことではありません。周りには努力しているあなたを笑う人がいるかもしれません。でも、10年後、20年後にあなたは、あなたを笑っていた人よりもずっと多くの信頼を得ていることだと思います。それは間違いありません。
最高の第2のミュージシャンになれるように頑張っていきましょう!!