
謙虚な人ほど成長できる理由とは?
世の中には、「傲慢(ごうまん)」な人がいます。
そんな人は、他人が自分の言うことを聞かないことに腹を立て、いつも自分が一番でなければ気が済まない。
自分がのし上がるためなら他人を踏み台にできる。傲慢な人はこのような考え方をします。
一方、「謙虚」な人も存在します。
他人からのアドバイスを真摯に受け止め、他人のために努力し、喜ばすことにやりがいを感じることが出来る。
謙虚な人はこのような考え方をします。
このページでは、「謙虚な人ほど成長できる理由とは?」と題して、謙虚な人が傲慢な人に比べて、なぜ成長できるのかについて書いていきたいと思います。
目次
「傲慢」と「プライド」の違い
「謙虚」の対義語は「傲慢」です。
そして、「傲慢」と似た言葉に「プライド」という言葉があります。しかし、この2つの言葉は意味合いが異なるのです。
- 傲慢 → おごりたかぶって人を見くだすこと。また、そのさま。
- プライド → 過去の積み重ねからくる誇り。自尊心。
「傲慢な人」も「プライドの高い人」も一見は、自信満々に見えるのですが、その中身は全く異なるということですね。
傲慢な人は、中身がスカスカな外枠だけの人。
プライドの高い人は、経験値からくる自信が詰まった自信の塊のような人ということが出来ます。
PAに限らず、「傲慢さ」は仕事をする上では全く必要の無いものです。
一方、「プライド」は必要なものだと思います。
自分の経験を持って自信を持って仕事をすることは大切なことです。
「謙虚さ」と「プライド」をバランスよく持つことが良い仕事をするためには必要なことだと考えています。
それでは、このページの本題である「謙虚」であることの重要性についてご説明していきます。
謙虚であれば他人の話に耳を傾けられる
仕事をする上で「情報」というのは非常に重要なものです。
その情報を「知っている」のと「知っていない」のではその後の仕事の質が全く変わってくるからです。
PAでも「ノウハウ」という情報を知っているのと知っていないのでは、オペレートの質が大きく変わってきます。
そして、その情報の多くは他人から入ってくるのです。逆に言うと、他人からどれだけ情報を聞きだせるか?というのが非常に重要になってきます。
他人から情報を得る際には基本的に「会話」から得ます。
つまり、他人としっかり「会話」することによって情報を得られるのです。
その時に、もし傲慢な態度を取って、上から目線で会話をしてしまったらどうなるでしょうか?
きっと相手は、話をする気が無くなってしまうでしょう。
これは、大きな損失だということに気付かなければなりません。
逆に謙虚な人というのは、「相手から学ぶ」姿勢があるので、相手に一生懸命さが伝わり、あなたのために必要以上の情報をくれるかもしれません。
謙虚な人は、例え自分よりも年下の人の話にでも耳を傾けられます。
傲慢な人は論外ですが、プライドだけの人も年下の人の話を聞くことには抵抗があるはずです。
謙虚な人というのは、プライドを持ち合わせいていないわけではありません。
状況に応じて「プライド」を捨てられるというだけのことなのです。
情報は取り入れてから取捨選択すれば良い
謙虚な姿勢で相手と会話をすれば、情報を得られることはご理解いただけたと思います。
これを続けていくと膨大な情報があなたに入ってくるようになります。
しかし、入ってきた情報を全てあなたの中にストックしておく必要はありません。
必要な情報のみをストックしていけば良いのです。これは、本を読んで勉強する感覚に似ています。
本の内容を全て記憶している人はめったにいません。
大抵の人は重要な部分だけを自分の知識としているはずです。
入ってくる情報を全て自分のものにするという感覚でいると、頭がパンクしてしまします。
そんな状態では、その情報を活かしきれません。
それであれば、必要(重要)な部分だけを活用させてもらうようにすれば、確実に一歩前進することが出来ます。
二兎を得るものは一兎を得ずということですね。
情報源が多ければ多いほど人は成長できる
情報が重要だということは、ご理解いただけたと思いますが、ここで注意したいのは、情報をもらう「情報源」をどう設定するかです。
ここで言う情報源というのは、基本的には「人」です。
ある特定の1人の人だけにいつも話を聞くということはあまりお勧めできません。
それは、情報がその人の意見に偏るからです。
その人が必ずしも正しいことを言っているとは限りません。
その人意外の人とも会話をしてみると、全く違った角度からの情報が得られるものです。
それをあなたの中で取捨選択、整理することで本物の情報としてストックされるのです。
それこそがあなたを成長させる情報なのです。
このような情報の蓄積は、結果的には「プライド」に繋がっていきます。
まとめ
あなたが何かを発信するモードの時、PAで言えば、現場オペレートをする時などには「プライド」を持って行うことが重要です。
一方、あなたを成長させるモードの時、PAで言えば、イベント終了後の出演者との会話、お客さんとの会話をする時には「プライド」を捨て、情報を得ることに集中することが重要です。
すると、相手から得られる情報というのは桁違いに多くなります。
そして、その情報をあなたの中で取捨選択、整理して本物の情報としてストックしていくことが、あなたの成長に繋がっていくのです。