
目の前の現実を直視する
このタイトルを見たときに、お説教?と思われる方も多いのではないでしょうか?(笑)
私も夢追い人寄りの人間なので、このようなことは親に散々言われてきました。
このページで言いたいのはそういうことではなくて、PAの現場において目の前で起こっている現実をしっかりと直視しようということです。
目次
ステージ上はリアルタイムで変化する
本番のステージはアーティストの方もテンションが上がっています。
それ故に、事前の打ち合わせに無かったことをする場合が多々あります。
PAオペレーターには、このような変化を的確にとらえることが求められます。
想定する能力と思いやりのある対応
例えば、ライブ中にアコースティックギターを弾着ながら歌うボーカルとリードギターの立ち居地がライブ中に入れ替わるということが起こったとします。
アコースティックギターはDIを使用したライン収音です。
この時にリードギターのモニターにアコースティックギターの音が返っていなかったら、立ち居地が入れ替わったときに、アコースティックギターの音があまりよく聞こえなくなってしまう訳です。
これをすぐに察知してモニターにアコースティックギターの音を返してあげられれば上出来です。
別に、「本来の立ち居地以外のところでは、音が違って当たり前です」と言ってしまえばそれまでですが、アーティストの方の立場になって考えれば「移動した時にもアコースティックギターの音だけは聞こえたら良いな!」という要望を察知してあげることが重要です。
PAは究極のサービス業です。
サービス業をする者は、常にお客様(この場合はアーティスト)の予想を超えるサービスをしていかなければなりません。
この良いさな積み重ねがPAオペレーター、PA会社としての「信頼」につながるものだと思います。
目の前で起こっていることには即座に対処
PAは準備段階も含め、様々なトラブルが起こる可能性を秘めています。
そのようなトラブル(現実)には臆せずにぶつかっていきましょう。
「何かおかしいな?」と思ったら、すぐにチェックする癖を付けた方が良いと思います。
「いきなりノイズが出た」「音が途切れ途切れになってしまう」といったようなことはPA現場では起こり得ることです。
このような事象が発生した時にすぐにチェックすると問題は最小限に抑えることができます。
PAオペレーターは「お客様に良い音を提供する」のが目的であり、「トラブル対処をする」のが目的ではありません。
トラブル対処はすぐに片付け、本来の仕事をしましょう。
目の前の現実を直視し、適切な行動をすることであなたのPAオペレーターとしてのレベルは確実にアップします。