マイクロフォンの近接効果とは?



マイクロフォンにおける「近接効果」というのは、簡単に言うと「音源がマイクに近づけば近づくほど、低音域が強調される」という現象です。

これば、指向性マイクロフォンと呼ばれるマイクで起こる現象です。

指向性マイクロフォンとは、以下のように前方の音だけ拾うというような特性を持ったマイクのことを言います。

MicDSLR-7
この近接効果を図に表したものがこちらです。

frequency_beta58a

一番下の実線が0.6mマイクから離れた時の周波数特性です。

もう1つ上の点線は51mm、つまり5.1cmマイクから離れた時の周波数特性です。

低音域の特性が上がっているのが分かります。このことから「マイクに近づくと低音域が強調される」ということが分かります。

もっと近づくとこの現象は更に顕著になります。

コンデンサーマイクのようなマイクに以下のようなスイッチが付いているのを見たことがあるでしょうか?



ちなみに、こちらのマイクは「AKG C451B」という定番のコンデンサーマイクです。

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このスイッチの役割としては何通りかあるですが、その1つがこの近接効果の補正のためです。

低音域をカットすることで低音が強調された「モワッ」とした感じを取り除くことが出来ます。

逆にボーカルマイクではこの近接効果を利用することもあります。

女性ボーカリストが低音で歌う場合にはどうしても声が小さくなりがちです。

そこで、低音で歌う時だけマイクに近づいて歌うと低音域が強調されるという訳です。

詳しい方法は以下の記事をご覧ください。

このように近接効果は悪影響を与えるだけではなく、使い方によっては有効に働く時もあります。

どんなものでも、使いようによっては武器になるということですね。

機材はその特性を理解し、それをうまく活かしていくことができるようなアーティストになるとワンランク上の次元に行けるかと思います。