
スピーカーの「ハイインピーダンス接続」とは?
ハイインピーダンス接続というのは、多数のスピーカーを一つのパワーアンプで駆動したい場合に使用します。
店舗などで使用する音響システムはハイインピーダンス接続されている場合が多いです。
ハイインピーダンス接続というのは、インピーダンス(抵抗値)が高いスピーカーを用いることで、通常の接続方法(ローインピーダンス接続)よりもはるかに少ない電流でスピーカーを鳴らすことこができます。
抵抗値が高いところには電流が流れにくいという原理を利用しています。
従って、パワーアンプの定格出力を超えない範囲であればいくつでもスピーカーを接続できるのです。
ちなみに、ハイインピーダンス接続をする際には、ハイインピーダンス接続に対応した(出力インピーダンスの高い)アンプを選定する必要があります。
接続方法は下図をご覧ください。
このように、スピーカーの定格出力の合計(この場合は30w×4=120w)がアンプの定格出力以下であれば使用可能ということなります。
この場合は、アンプの定格出力は120wのため、ギリギリ使用可能ということになります。
ハイインピーダンス接続の場合は、高音質での再生はのぞめません。
そのため、ハイインピーダンス接続を用いるのは、所行施設などの放送設備によく使われます。
ライブで使用されるスピーカーシステムは間違いなくローインピーダンス接続によるシステムです。