グラフィックイコライザーの使い方

PAで使用するイコライザーは「グラフィックイコライザー」と「パラメトリックイコライザー」の2種類があります。
この2つのイコライザーはPAの音作りで欠かせません。
このページではグラフィックイコライザーの使用(設定)方法を解説していきます。
※パラメトリックイコライザーの使用(設定)方法はこちらからご確認ください。

グラフィックイコライザーは多数のフェーダーやツマミが付いており、初心者には取っ付きにくい機材の1つです。
しかし、慣れてくればこれ無しにPAはできないと思うようになるはずです。

グラフィックイコライザーとは?

グラフィックイコライザーは、特定の周波数帯(特定の高さ)の音量を上げたり、下げたりする機材です。
この特定の周波数帯(バンド)の数によって正面のパネルに設置されているフェーダーの数が変わってきます。
例えば31バンドのグラフィックイコラーザーは31個のフェーダーが設置れています。
これらを上下に動かすことでその周波数帯の音を調整できる訳です。
すると、下図のような周波数特性を作り出すことができるようになります。
例えば、31.5Hzの周波数帯のフェーダーを上げると周波数特性の山は上方向に膨らみます。
つまり31.5Hz周辺の音量が上がることになります。

eq1

グラフィックイコライザーの使い方

グラフィックイコライザーの主な使い方は「音質の最終調整ツール」と言って良いと思います。
つまり、積極的に音作りをしてくような使い方ではなく、微調整を加えるという使い方をします。
一言で言えば「補正」という言葉が最適かと思います。
それではどのようなところでグラフィックイコライザーは使用されるのでしょうか?
主な使われ方は以下の2通りです。



周波数特性の適正化

PAシステムにおいて、スピーカーからは「素直な音」が出た方が良いとされています。
しかし、実際、スピーカーそのものには癖があります。この癖を補正していくためにグラフィックイコライザーを使用します。
スピーカーの癖というのは、周波数特性の癖のことです。
分かりやすく言うと、「高音域がキンキンしてうるさい」これは、スピーカーの癖です。
このうるさい高域の音をグラフィックイコライザーを使用して削ってあげます。
そうすることで聞きやすい癖の無いスピーカーに変えることが出来ます。
ただし、この周波数特性を適正化する作業は訓練が必要です。
補正したい音の周波数が分からないと補正しようが無いのです。
これは数をこなす意外に習得方法はありませんので頑張って練習する必要があります。

ハウリング除去

もう1つのグラフィックイコライザーの使用方法としては、ハウリング除去というものがあります。
PAにおいて「ハウリング」は邪魔者以外の何者でもありません。
このハウリングの対策としては、ハウリングしている周波数帯の音をカットしてあげるということをします。
この作業に必要なのがグラフィックイコライザーです。
これにも「周波数特性の適正化」同様に「どの周波数でハウリングしているか?」が分からないと対応しようがありません。
ベテランオペレーターになるとハウリングが起こるとすぐにその周波数を判別し、グラフィックイコライザーによって適正な帯域の音を即座にカットします。
初心者のうちは、出ている音が何Hzかなんて分からないと思います。
そのような時には、適当なフェーダーを下げてみるのです。
ハウリングが収まればその周波数帯が正解です。
この作業を繰り返して、音の高さと周波数の関係を頭にインプットしていきましょう。

まとめ

グラフィックイコライザーは、音の補正やハウリング除去をしてくれる便利な機材なのですが、補正量が大きくなってくると音質の劣化を招いてしまう機材でもあります。
あくまで「微調整」に使用するということを念頭に置き、極端な補正は行わないようにしましょう。

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