PAの歴史

1923年から1938年にかけて行っていたナチスドイツの党大会が近代PAの起源だといわれています。
6万人収容のグラウンドの地中に巨大出力のPAスピーカーが埋められ、重低音を効かせたワーグナーのレコードがプレイされたということです。

6万人の聴衆に対して演説の声を届けるためにこのような大規模なPAシステムが組まれました。
日本でも1966年に日本武道館において行われたビートルズの来日公演では、日本が誇る大手PAカンパニーである東京音研(東京音響通信研究所)がPAを行っています。

4e40f2005bf08f23a0456a64a061ed1ac020fa50.48.2.9.2この当時は今のような高出力のラインアレイスピーカーのようなものが無かったため、客席に届いている音は今とは比べ物にならないほどチープなものだったと思われます。
ファンの歓声の方が大きかったという話も良く聞きます。
それから数十年の間にスピーカーの進化はもちろんのこと、ミキシングコンソールをはじめとした機器類も大きく変化してきています。
また、近年ではデジタル化が大きく進み、機材の小型高出力化も実現されています。

PAの歴史はまだまだ浅く、これからどんどん進化していくでしょう。