マイキングで絶対に忘れてはならないこと

マイキングをする際に絶対に忘れてはならないことがあります。

それは、「どの音を収音したいのかを明確にする」ということです。

様々なPA現場を見ていると、特にアマチュアPAの方が多いですが、マイキングをする際に見よう見まねでマイクを立てている方が多いということに気付きます。

PA初心者のうちは、音を出すことで精一杯になってしまうため、細かいマイキングの調整などまで気を配れないというのは事実だと思います。

しかし、慣れてくるうちにそのあたりの精度は上げていっていただきたいのです。

マイクの位置で音が変わる

同じ楽器にマイキングをする場合でも、マイクを立てる位置、向ける方向によってミキサーに入ってくる音は大きく変わります。

これは、自分でやってみると良く分かります。

例えば、エレキギターのマイキングを考えてみましょう。

あなたならどの位置にマイクを立てますか?

経験のある方であればマイキングの位置はある程度予想がつきます。

では、予想がつかない方はどうすれば良いでしょうか?

結論から言うと、マイクを動かして試してみるのが一番です。

すると、場所によって入ってくる音が全く異なることに気付きます。

この様々な音の中から、「自分が考える収音したい音」を見つける必要があるのです。

意味の無いマイキングは無い

プロのアーティストのライブには間違いなくプロのPA業者が入っています。

そのステージ上には複数本のマイクが立てられているます。

このような時に癖付けてほしいのは、「なぜ、ここにマイクを立てるのか?」ということを真剣に考えてもらいたいのです。

「プロはこの位置にマイクを立てていたので、真似します」ではなく、「この位置にマイクを立てることによって○○の音を良く収音できるため、このマイキングにしています」というところまで掘り下げて考えていく必要があります。

プロの現場で行われているマイキングにはすべて意味があります。

その意味をしっかりと捉えることでよいマイキングができるようになると思います。