ドラムマイキングの基本

ドラムは、PAで扱う楽器の中で最も複雑なマイキングが求められる楽器です。
また、音作りという観点においても非常に難易度が高い楽器です。
ドラムの音は、非常に音圧レベルが高く、ボーカル用のマイクなどで収音しようとしてもうまくいかない場合が多いです。
そのため、ドラムの収音をする際にはドラム(楽器)専用のマイクを使用することになります。

ドラムマイキングの基本的な考え方

ドラムセットというのは、ドラムを構成するパーツのページでも説明させていただいた通り、様々な楽器の集合体なのです。
つまり、違う楽器の集まりを1つの音として収音しなければなりません。
しかし、ドラムの音というのは、様々な方向に飛びます。
バスドラムであれば床と平行方向に飛びますし、スネアは床と垂直方向に音が飛びます。
つまり、ドラムの音を1本のマイクできれいに収音することは不可能です。
そこで、ドラムを構成するパーツのそれぞれが1つの楽器としてマイキングを考えていくのです。
つまり、バスドラムには、バスドラムを収音する専用のマイクを使用し、スネアには、スネアを収音する専用のマイクを使用します。
このように、ドラムの収音は複数のマイクで行い、その音をミキサー側で1つにまとめあげるという手法を取ります。



ドラムの音を知ることが重要

本来のドラムの音を知らないとマイキングやその後の音作りができません。
特に他の楽器に比べてドラムというものは想像以上に様々な音が出るのです。
叩く位置や、叩くスティックの材質、叩き方などでも大きく音が変わってきます。
これらの音を知る上でオススメするのがドラムを叩いてみることです。
Youtubeを見れば簡単なドラム講座の動画などもありますので、これらを参考に基本的なフレーズを叩けるようにしましょう。
これだけでもドラムのマイキングに対する精度が上がります。

アマチュアPAでドラム経験者が多い理由

アマチュアPAの方と知り合いにになることが多いのですが、そのような方は、かなりの確率でドラム経験者なのです。
それでは、なぜ、アマチュアPAではドラム経験者が多いのでしょうか?
ここからは持論になりますので、正しいかどうかは分かりません。
それは、「ドラムの音を知っているから」ということに尽きると思います。
ドラムをやっていない方からすれば、ドラムの音やマイキング方法は未知の領域なのです。
この未知の領域に足を突っ込むのは非常に気が引けることなのではないかと思います。
ロックバンドで「ドラムの音」は重要です。
変な話、ドラムとベースの音がかっこ良く決まっていると他の楽器の音がそれなりでも、そこそこの音になるのです。
この「ドラムの音を作る」という作業がPA音作りの中でも大部分をしめるため、ドラムの音を知らないドラマー以外の方というのは、PAをするということを敬遠してしまうのではないかと思います。
これは、アマチュアに限らず、プロでも同じかもしれませんね。