現場の電源の確保



PAの現場において最も重要なもの、それは「電源」です。PA機器はすべて電気で動いています。

適切な電気がPA機器に供給されないと、当然、機器は正常に動かなくなってしまいます。

特にアマチュアPAから初めた方は必ずと言っていいほど、この「電源トラブル」に遭遇しているはずです。

私も何度か遭遇しましたが、その中でも一番きついのが本番中にアンプの電源が落ちてしまうトラブルです。

これは、PAオペレーターとしては、冷や汗ものです。生きた心地がしません。

この事象の原因は、「電源の電圧降下」でした。PA機器には動作出来る電圧の範囲があります。

極端なことを言うと、100Vで動作するアンプに50Vの電源をつないでもうまく動かないということです。

電圧の事前測定

電源のトラブルに遭遇する前に出来ることの一つとしては、電圧の測定です。

電圧の測定にはテスターと呼ばれるものを使用します。

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テスターは、電圧や抵抗値等を測定することが出来ます。

テスターの種類も様々ですが、PA現場においては、かさばらないカードタイプ(上記画像)を使用すると邪魔にならなくて良いでしょう。

電源を測定するタイミングとしては、本番よりも1週間よりも前の日に実施しておくと良いでしょう。

この時点で問題が発覚すればできる対策の幅が広がるからです。

電源容量の確認

コンセントから取れる電気の量には制限があります。

20Aの容量のコンセントを設置する際には、それに適したケーブルやブレーカー、端子を使用します。



通常、容量オーバーになるとブレーカーが落ちる仕組みになっています。

もし、ブレーカーが無かったら、ケーブルが加熱し発火する可能性もあります。

PAで使用するコンセントの容量は必ず確認しましょう。

それ以上の電気を使用すればブレーカーが落ちて、イベントが中断してしまいます。

別のコンセントから取れば大丈夫?

イベントの会場にはいくつかコンセントが設置されていることが多いです。

ここで、電源の系統というのを考える必要があります。

以下の図をご覧ください。

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イベント会場内を見てみるとコンセントが2つあるのはAパターン、Bパターンともに変わりません。

しかし、配線の方法が異なるのです。

Aパターンは20A(アンペア)の容量を持つブレーカーにコンセント1,2が接続されています。

つまり、このイベント会場の総容量としては、20Aということになります。

一方、Bパターンの場合はコンセント1はブレーカー1にコンセント2はブレーカー2に接続されていますので、総容量は40Aということになります。

つまり、どのように電源が配線されているかをしっかりと把握することによって、どのコンセントにどれくらいの容量をつなげば良いかが分かってきます。

Aパターンの場合に、コンセント1からの電源容量が足りなそうなのでコンセント2からも取ろうというのは、電気の容量の観点に限っていうと意味が無いことです。