困った時の救世主!ミキサー回線不足時の対処方法



ある程度の規模のライブなどのPAをやるようになると、ドラムにマイクを立て、ギターにマイクを立て、ボーカル用にマイクを立て・・・とやっていると16chくらいのミキサーでは回線が足りなくなることがよくあります。

そんな場合の対処法としては、代表的なものとして以下の2つの方法があります。

  • 頭分け
  • サブミキサーを使用

どちらの方法もあくまで困った時の対応策だと思ってください。
理想を言えば、必要なチャンネル数分のミキシングコンソールを用意することがベストな対策だということはお忘れなく!

それでは、1つずつ解説していきます。

ミキサーの回線不足時の対処法①「頭分け」

ミキサーの回線不足の際の対処法として使われるのが「頭分け」という方法です。
音の入り口であるマイクからの入力信号(PAシステムで言えば頭にあたる部分)を分けることから頭分けというように呼ばれています。
頭分けの方法は様々ですが、以下の方法が代表的だと思います。

  • マルチボックスを使用する方法
  • Yパラケーブル(二股ケーブル)を使用する方法

これらの方法をとることで、2本分のマイクの入力をミキサー1チャンネル分の入力に繋いで使用することができます。
具体的な使用方法としては、ドラムのタム(ハイタムとロータム)にマイキングしてある2本のマイクを1つの回線にまとめて使うなどという使い方です。
2本のマイクの音を1つのチャンネルに入力するため、2本のマイクから入力される音というのは、ある程度似た音色の音を選ぶ必要があります。
例えば、ボーカルとバスドラムの音を頭分けでやってしまうと大変なことになってしまいます。

頭分けという方法を取る場合には、当然メリットとデメリットがありますので、それを理解した上で活用しましょう。

頭分けするメリット

「簡単に回線数を増やせる」というのが頭分けのメリットです。
特にYケーブルを使ってやる頭分けは、ケーブルさえあれば出来てしまうので、非常に簡単に頭分けをすることができます

ちなみにYケーブルというのはこのようなケーブルです。
このケーブルを使用することで2本のマイクを1つのチャンネルに入力することができます。

頭分けするデメリット

頭分けという方法はあくまで非常用の手段のためトラブルが起こる可能性が高いです。
本番中にトラブルが起こる原因というのをできるだけ作らないというのが基本です。

また、2本のマイクを1つのチャンネルで操作するため、2本のマイクそれぞれの音量・音質を調整することができません
ですので、マイキングでどうにかしなければならず、難易度が非常に上がります。



そして、2本のマイクの音を同時に1つのチャンネルに入力するということは、それだけ大きな信号がチャンネルに入ってくるということです。
ただし、これに対してはミキサー側のゲインで調整できるのでそこまで大きな影響はないかと思います。

ミキサーの回線不足時の対処法②「サブミキサーを使用」

ミキサーの回線不足の対処法としては、もう一つの方法があります。それがメインのミキサーの他にサブミキサーを使用するという方法です。
BGM再生などによく使われているのを見かけますよね。
BGMを流すのに、PCから流す場合、CDプレイヤーから流す場合、出演者の持ち込みデバイスから流す場合など意外とチャンネル数が必要になってくるため、サブミキサーで運用していることも多いですね!

サブミキサーの実際に接続方法以下のような感じなります。

submixer

 

サブミキサーの出力をメインミキサーの入力に入れてあげれば良い感じです。
簡単ですよね!!
ただし、頭分け同様にサブミキサーを使用するという方法もあんまで暫定的な対処法の位置付けであり、できればやらない方が良いと思いますが、以下のメリット、デメリットをしっかりと把握した上で使用するのであれば重宝する対処法です。
それれでは、サブミキサーを使用する場合のメリット、デメリットを解説していきます。

サブミキサーを使用するメリット

サブミキサーを使用する方法の場合は、頭分けと違い、各チャンネル毎の音質、音量調整が可能になります。
頭分けでは、まとめる2本のマイクに入力される音は似た音色の音にしなければなりませんでしたが、サブミキサーの場合は、チャンネル毎に音量・音質の調整ができるのでそれを気にする必要はありません。

サブミキサーを使用するデメリット

サブミキサーに繋いだマイクの音をモニターに返す際には、注意が必要です。
モニターに送る音というのは、メインミキサーのチャンネル毎に調整できます。
しかし、サブミキサーに入力されているマイクの音は、メインミキサーの1つのチャンネルに送られてしまうため、チャンネル毎にバランス調整が出来ないというデメリットがあります。

このことから、モニターに返す音をしっかりとプランニングし、サブミキサーに入力するマイクを決めなければなりません。

まとめ

記事の中にも書きましたが、今回ご紹介した方法というのは、あくまで暫定的な対処法です。
本番中の音響に関するトラブルの少ない運営を目指するのであれば今回紹介したような方法をとることは得策ではありません。
余裕のあるインプットチャンネル数を備えたミキサーを選びましょう。
近年、デジタルミキサーが普及してきて、他チャンネルでもコンパクトなミキサーは出てきていますので、ぜひご検討ください!!