変換コネクターは現場で大活躍

PAシステムは、PA機材をケーブルでつなぐことで成り立っています。そして、そのケーブルの先端には、「コネクター」が付いています。マイクであれば、XLR端子というものが付いているのが一般的です。(下図参照)

そして、マイクケーブルの先には、マイクやミキサーが接続されます。しかし、場合によっては、そのまま接続できない場合もあります。もし、ミキサー側の入力端子が「フォン」であった場合は、XLR端子をそのまま接続することはできません。そこで活躍するのが「変換コネクター」です。この場合は、「XLRのオス端子」を「フォン端子」に変換する変換コネクターが必要となります。

今回の場合だと、このようなコネクターを持っていないと、マイクを接続することが出来ないのです。この例以外にも、変換コネクターが役に立つシチュエーションというのは多いかもしれません。以前に初心者のDJの方があるイベントに出演した際のことでした。
事前の打合せでは、「DJミキサーの出力はフォン端子用の出力が付いています。」とのことでしたが、いざ当日になって機材を見てみると、「RCAピンの端子しかない!!」ということがありました。しかし、変換用のコネクターを持っていた私は、特に焦ることなく対処できました。ちなみに、その時は、RCAピンプラグのDJミキサーの出力とDIのフォン端子を繋ぐ必要があったので、以下のようなケーブルとコネクターを使って対処しました。

特にアマチュアミュージシャンの方が出演されるイベントの場合は、何がどんなコネクターか分からずに、こちらの言ったことになんとなく「Yes」と言ってしまう方も少なくありません。PAオペレーターに出来ることは、「最悪の状況を想定して準備をすること」だと思います。
それが、イベントをスムーズに進行させ、ミュージシャンの方にも気持ちよく演奏していただくための準備だと思います。「打合せでそんなこと言っていなかったでしょう!!」とミュージシャンの方と喧嘩をするのではなく、「全然問題ないですよ」と言って対処できるような余裕があると、良いオペレートが出来るようになるのではないでしょうか?

それではせっかくなので、現場で使える(と思われる)代表的な変換コネクターをご紹介していきます。これ以外にも、自分で必要と思うものがあれば、こちらから探してみると良いかもしれません。

変換コネクターの一部

変換コネクターの種類は本当に多種多様です。様々な状況をシミュレーションして、どんな状況でも対応できるように変換コネクターを揃えておくと良いと思います。

XLR(オス)-フォン(オス)

XLR(メス)-フォン(オス)

フォン(メス)-XLR(オス)

フォン(メス)-XLR(メス)

RCAピン(メス)-フォン(オス)

RCAピン(メス)-ステレオミニプラグ(オス)

RCAピン(メス)-TRSフォン(オス)

ステレオミニプラグ(メス)-TRSフォン(オス)

 

フォン(オス)-スピコン(オス)

スピコン中継コネクター

バナナ-フォン(メス)