ベースとDIの関係

ベースをライブで使用する際には、ほとんどの場合は「DI(ダイレクトボックス)」を通してPAに音を送ります。
多くの場合、ライブでは下図のような配線をします。
図2
ベース本体からベースアンプに直接つなぐのではなく、間にDI(ダイレクトボックス)を挟みます。
そして、ダイレクトボックスにはミキサーに信号を出力できる端子が搭載されているため、その端子からPA卓(ミキサー)に電気信号を送ります。
それでは、ベースではなぜこのようなことをするのでしょうか?

DIを通す理由

DIを通す理由は以下の様なものが挙げられます。

ベース本来の音をマイクで収音するのが難しいため

ベースの音をギターと同様にマイクで原音に近い形で収音しようとすると意外と上手くいきません。
ベースは低音楽器と言いながらも、意外と高い音も出します。
例えば、これを低音用のマイクで収音しようとすると広域の繊細さが失われ、逆にコンデンサーマイクで収音しようとすると低域の迫力に欠けてしまうというようなことが起こります。
そこで解決策として出てきたのが「DIを通す」という方法です。
こうすることにより低音から高音まできれいに収音でき、ミキサーに良い音を送ることが出来ます。
ただし、欠点もあります。
DIを通すことで「空気感が無くなる」ということも起こります。
その場合はダイナミックマイクを1本立てて、DIの音とミックスして使用する場合もあります。
ダイナミックマイクの音で空気感を足してあげる訳ですね。



ミキサー側とのインピーダンスマッチングを行うため

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ギターやベースはハイインピーダンスな楽器です。
「ハイインピーダンス楽器」というのは「インピーダンス」が高い楽器という意味です。
そして、「インピーダンス」というのは簡単に言うと「抵抗値」のことです。
今回の場合の「インピーダンスマッチング」はベースのインピーダンスとミキサーのインピーダンスを合わせるということです。
しかし、ミキサーは「ローインピーダンス」な機材です。
簡単に言うと、出力側、入力側でインピーダンスを合わせないと信号のロスが大きくなるのです。
ベースをミキサーに直接つないでみると分かりますが、音が痩せてしまうはずです。
これを解決するのがDIの役割です。
DIはベースの「ハイインピーダンス」を「ローインピーダンス」に変換してくれる機材なのです。
これによって、安定した電気信号をミキサーに送ることができるようになります。

以上のような理由からDIを使用するというのが一般的な方法となっています。