電線許容電流量について

電線にはどれくらいの電気が流せるのか?というのを考えたことがある方は少ないとは思います。

通常の生活で使用する家電製品は、使用している配線に電流が流れ過ぎないようにうまく設計されていたります。

一方、PAにおいては、様々な機器を組み合わせて使用するため、接続方法を間違えたり、使用方法を間違ってしまいうと過剰な電流が流れてしまうこともあります。

電線に過剰な電流が流れるとどうなるでしょうか・・・

最悪のケースは発火します。

電線には抵抗があるということをこちらのページで紹介しております。

抵抗があるものに無理やり電気を流そうとするとどうなるでしょうか?電線が熱を持つようになります。

これが過剰になってくると発火に至ってしまいます。

そこで私たちが気をつけなければならないのが使用する電線に「どれくらい電流を流して良いのか」ということです。

これを電線の許容電流量といいます。

許容電流量は基本的には電線の断面積で決まります。

その単位は「sq」で表され、日本では「スケ」と言います。

つまり、「3sq」と表現し、「3スケ」と読みます。sqは断面積のことで、「1sq = 1平方ミリメートル」となります。

当然、この数値が大きい方が許容電流量も大きいということになります。

また、PAではあまり影響は受けないのですが、ケーブルは使用する温度によっても許容電流量が変化します。

電線には抵抗があり、そこに電流が流れると熱が発生します。

この熱がある点を超えると電気ケーブルとしての性能を発揮できなくなってしまいます。

そのためにも、許容電流量が定められています。

従って、高温で使用する際には、常温で使用するときよりも上限の温度までのマージンが少ないため、基本的には許容電流量は少なく設定されています。

簡単にまとめると、許容電流量というのは電線が本来の性能を発揮するため、または、発火が起こらないようにするために設定される数値のことだと覚えておくと良いでしょう。