ドラム演奏に安定感を出すためのポイント

この記事をご覧になっているあなたは、少なくとも「ドラム演奏を上達させたい!」という気持ちがある方だと思います。ライブの時に安定したドラムを叩けるドラマーはカッコいいですからね!この記事では、「ドラム演奏の安定感」を出すために意識しておくべきポイントをまとめました。個人練習たバンド練習はもちろんライブの時などにも意識すると良いポイントですので、覚えておくと良いでしょう。

それでは、解説していきます。

手元を見て演奏しない

ドラムを初めて間もないころは、どうしても演奏中に手元を見てしまうという気持ちは良く分かります。しかし、ライブの時は、お客さんはダイナミックにドラムを叩いているあなたを見に来ます。それなのに、あなたが手元ばかりを気にして演奏していては、ダイナミックさが低下してしまいます。
ライブを見ていて「ダイナミックなドラムを叩くな!!」と思うドラマーさんの共通点は、「手元を見ていない」ということです。お客さんの方を向いていたり、バンドメンバーを見ていたりします。そうすることによって、「バンド感」だったり「ライブ感」といったものが出てくるのです。
演奏する音楽のジャンルにもよりますが、ロックバンドなどでは、「楽譜を横に置く」というのは、ステージ上の見栄えという観点で考えると良くないですね。どうしても目線が楽譜の方にいってしまうので、手許を見てしまう時と同様に演奏が小さくなりがちです。
このように目線が手元や楽譜にいってしまうと、演奏が小さくなってしまいます。そして、それは、ライブを楽しみにして見に来てくれたお客さんからしたら残念なことです。お客さんはダイナミックに楽しそうに演奏するあなたを見たいのだと思います。

自分が出している音の確認

ドラムセットは、タイコやシンバルを自分の両手足を使って叩くことによって演奏する楽器です。そして、それぞれのタイコやシンバルなどのドラムセットを構成するパーツの音が組み合わさって「ドラムの音」を構築しています。つまり、「良いドラムの音」というのは、「タイコやシンバルの音が組み合わさった音が良い」ということです。これは、音色的な点もそうですが、リズムという点でも言えることです。
例えば、右手で叩くハイハットのリズムと左手で叩くスネアのリズムが微妙にずれていると、合わさった「ドラムの音」は気持ち悪いものになります。しかし、これは、自分で叩いていると意外と気付かないこともあります。
そこで、自分の叩いているドラムの音をチェックしてみると良いのです。レコーディング環境があれば一番良いですが、まずはスマホのボイスメモ機能を使ってみても良いでしょう。その際はドラムセットから少し離れた位置にスマホを置いて録音してみましょう。こうすることで音が割れてしまうのを防ぐことが出来ます。
こうして、録音した音を聞いてみると、意外な発見があるものです。自分では「最高のドラミングだった」と思っていても、録音したものを聞いてみると「リズムが安定していない・・・」という結果になることもあります。それは、素直に修正していけば良いのです。これを繰り返すことで、安定したドラム演奏ができるようになっていきます。

ボリュームコントロールを覚える

多くのドラマーは、ボリュームの「1」と「100」はコントロールできる、つまり、本当に弱く叩く時と思いっきり叩く時のボリュームコントロールはできるのですが、「50」辺りのボリュームをうまくコントロールをできている人はそう多くありません。しかし、これは、良いドラム演奏をする上では致命的なのです。
この付近の音量がコントロールできるようになると、ドラムの音に強弱がうまくつくようになります。この「音の強弱」というのは、良いドラム演奏をするためには必須のテクニックです。「1」か「100」のような、ある意味「ON」か「OFF」の2パターンの叩き方しかできないようでは、ダイナミックな演奏はできないのです。ぜひ「ON」か「OFF」かといった単調なドラミングではなく、50付近を自由自在に使えるようなドラムの演奏を心がけると良いでしょう。

音符の長さを感じる

音の長さを意識してドラムを叩けるようになると、バラードにも強くなりますし、他のパートとの絡みも、より深いところでシンクロできるようになります。特にドラムとベースの音符の長さが合っていないとバンドとしての一体感は出ません。
練習の時には、一度、ベーシストの音の伸ばし方を気にして聞いておくと良いでしょう。意外と自分が思っていた音の長さと異なる伸ばし方をしていたりします。音の長さが合ってくると、バンドの一体感は格段に向上します。ぜひ、意識してやってみてください。

余裕を持つこと

  • テンポ(BPM)が150の曲を170で叩けるようにしておく
  • ライブは30分だけれども1時間叩き続けても体力がもつようにしておく
  • いきなりドラムソロを振られても動じないようにしておく etc.

ドラマーは、体力的にも精神的にも余裕を持つことが大切です。ドラムはバンドを支える柱のようなものです。その柱が揺らいでいるようでは、そのバンドは不安定なバンドになってしまいますし、お客さんからも実際にそう見えてしまいます。
あなたの思い描く理想のドラマー像はどんなものですか?それをしっかりとイメージして普段の練習やライブを行っていくとより良いドラマーになれるのではないでしょうか?

 

以上が「ドラム演奏に安定感を出すためのポイント」でした。それでは、頑張って行きましょう!