ドラムセットは持っておくべき?

ドラマーである以上は自分のドラムセットが欲しいと思うのは当然です。
しかし、実際に自分のドラムセットを持っていない方が多いのが現実だと思います。それは、以下のような理由があるからです。

  • ドラムは生音で大きな音が出るため、大きな音を出して良い環境が必要
  • ドラムセットを設置するためには、それなりのスペースが必要

それでは、自分のドラムセットを持っていないとドラムの練習はできないのでしょうか?
そんなことはありません。上記のような理由から、自分のドラムセットを持てないドラマーは以下のようにしてそれをカバーしています。

レンタルスタジオでドラムの練習を行う

「自分で持てないのであれば借りれば良い」のです。
都内はもちろんのこと、各都道府県にはドラムセットが常設されているレンタルスタジオがあるはずです。そこを借りることでドラムの練習を行うことが出来ます。
スタジオによって料金やルールは異なりますが、500円/h程度で借りられるスタジオもあったりしますので、ぜひ探してみてください。
音楽専用のスタジオだけあって、ドラムを叩いいても気持ち良い響きをするスタジオが多いです(例外はありますが・・・)。
このスタイルでドラムの練習をしているドラマーが一番多いのではないかと思っております。
参考までにスタジオ探しのサイトを掲載しておきます。

電子ドラムを購入する

レンタルスタジオを借りるデメリットは、練習するために家から出て、スタジオに行かなければならないということです。スタジオが家や学校・職場から近ければ良いですが、遠い場合には段々通うのが面倒になってきます。
すると、「何とかして家で練習する方法は無いのか?」と思うようになるでしょう。
その解決策として挙げられるのが「電子ドラム」です。
電子ドラムというのは、以下のようなドラムです。

ぱっと見の配置はドラムですが、何かスカスカな感じがしますよね?
電子ドラムは、メッシュやゴムのパットが装着されていて、その中にセンサーが仕込まれております。そのパッドを叩くとドラムの音を鳴るような仕組みになっています。
私も大学時代は、電子ドラムが世の中で広まり始めてきた頃で、ローンを組んでYAMAHAの電子ドラムを買った記憶があります。当時の電子ドラムの技術は、叩くとたまに音が鳴らない時があったりと、ライブでは使い物になりませんでした。
しかし、私は、ライブに電子ドラムを使うために買ったわけではありませんでした。目的は、「自宅で練習するため」でした。当時は、アパートに住んでいましたので、騒音の関係で生のドラムセットは置くことが出来ませんでしたが、どうしてもドラムの家で練習したかった私は、電子ドラムを購入して練習をしたのでした。
電子ドラムは、ヘッドフォンをしてしまえば、外に聞こえるのはパッドを叩く「ポコポコ」という音だけだったので、生ドラムに比べると圧倒的に静かでした。
大学時代は暇だったので、1日3~4時間は電子ドラムを叩いていました。
そのおかげで今、そこそこドラムが叩けているので、電子ドラムは買って本当に良かったと思います。
自分の近くにドラムがあるということは、ちょっとした合間にも練習ができるということです。すると、ドラムに対する愛情も生まれてくるし、それがドラムの上達につながってくるというわけですね。

■電子ドラムの購入はこちら

ジャンプを叩く

連取スタジオも通えない、電子ドラムも買えない。
そんな場合には、マンガのジャンプを叩きましょう。これは、最後の手段です。
何もしないよりはマシという感じで捉えておいていただければと思います。
中学、高校でドラムを始めると、ドラムセットを買うなど夢のまた夢なのではないでしょうか?(私はそうでした・・・)中高生にと言っては、高価すぎる代物だったのです。そんな時にやっていた練習方法は、ジャンプを叩くです。

この方のように、ジャンプをガムテープで固定して、その面をスティックで叩くのです。
材料は読み終わったジャンプとガムテープだけなので、ほとんどかかりません。しかし、叩いた時に適度に反発があり、良い練習になるので、費用対効果は大きいですね(笑)

まとめ

世の中のドラマーがやっている主な練習方法をご紹介してきました。
そして、この記事のタイトルである「ドラムセットは持っておくべき?」という疑問に対しては「Yes」ということになります。自分のドラムセットを持っていた方が、練習時間の制約は基本的には無いし、スタジオに移動する等の時間も必要ないので、練習の効率も高いです。
しかし、様々な環境の制約があり、ドラムセットを持てない場合は多いのです。そんな時にすぐあきらめるのではなく、「今、自分が置かれている環境で最大限できることは何か?」を考えることが重要になってきます。この感覚こそがドラムが上達するためには必要な思考なのです。