AIがPAをする日は来るのでしょうか?

先日の日経新聞で「三菱電機が複数の人の音声から、特定の人の声だけを取り出す技術を開発」という記事がありました。
2人の人が同時に話した2万通りの音声データをAIに入力し、声の分離のやり方をAIに学習させるということを行いました。その結果、2人の声のデータであればAIが聞き分けることができるようになったということです。
また、NTTは、離れたところから聞こえる音声の抽出に成功したということです。テレビの音や蛇口の音など様々な音が混ざるっている環境で、マイクから3メートル離れた人が話した声を90%程度の精度でテキスト化することが出来たのです。

このように、AIを使った音声の処理技術は、どんどん進んできています。すると、PA業界にもAI活用の波が来るのも時間の問題です。PA業界は、やっとデジタル化が浸透してきたといったような段階で、他業界に比べると死ぬほど遅れています。
PA業界でAI活用を実現するためには、まずは「デジタル化」が必須要件ですね。デジタルの基盤が出来上がった上でAI活用というステップでしょう。
個人的に描くPA業界へのAI活用方法としては、以下のような未来になるのではないかと考えて(妄想して)おります。

AIオートミックスの実現

現在は、人の感覚で行なっているミックス作業ですが、AIを活用することで適切なバランスで自動的に音量調整をしてくれるというものです。これが実現されれば、ミックスの完成度は、人の能力に依存される部分が減ります。つまり、素人でもプロがミックスしたような音を出すことができるということです。
ベテランオペレーターからしたら「俺の仕事を奪うんじゃねぇ!!」と怒られそうなことですが、音を聞きに来るお客さんからすれば、この上ない良い話です。世の中でなっている音が良くなるのですから。

少ないマイクで集音が可能

冒頭に書いたNTTが開発した技術が更に進めば、様々な楽器が同時になっている音を1つのマイクに入力してあげれば、AIが各パートの音声を自動仕分けして別々のチャンネルにアサイン(割り当てる)することができるようになるはずです。つまり、マイク1本でマルチチャンネルのマイキングができるのです。
これが実現されれば、使用するマイクの本数、ケーブルの本数は大幅に減り、ステージ上はものすごくスッキリします。そして、ステージの見栄えのも今とは異なるものとなるでしょう。

 

このようなことを実現するためには、いろいろとクリアしなければならない課題はたくさんあるでしょうが、そのうち必ず実現されると信じています。
今まで人間は「そんなの出来っこないよ」というものを次々と実現してきたのですから。



サウンドハウス

関連記事


ページ上部へ戻る