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スライダックとは?


「スライダック」というのは、あまり聞きなれない機器名だと思いますが、実は、多くのPAの現場において重宝されている機器なのでご紹介しておきます。
「スライダック」というのは変圧器の一種で、入力された電圧に対して、出力電圧を変えることができるような機器です。ちなみにスライダックというのは、株式会社東芝の商標です。現在、東芝ではスライダックの生産を中止しており、同様の機能を持つ機器は山菱電機株式会社から「ボルトスライダー」という商標で販売されています。東芝は、この山菱電機株式会社のボルトスライダーを推奨品として指定しています。
しかし、一般的には「スライダック」という名前が浸透しており、東芝製でなくてもスライダックと呼ばれることが多いのが実状です。

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一般的なスライダックの用途としては以下のようなものになります。

  1. 電圧の調整        =過不足電圧の調整、試験装置や検査機器の精密調整、自動包装機、機械への組み込み
  2. 温度の調整        =ヒーター、発砲スチロールカッター、アーク炉、ビニール加工機、プラスチック加工機、温度調整器
  3. 照度の調整        =光学的医療機器、電子顕微鏡、理化学機械、分光器、写植機、写真スタジオ、調光器
  4. 回転速度の調整  =わたあめの製造機、水晶研磨機、グラス加工機械、空調・換気扇、電線巻取機、遠心分離機

PAで使用する際は、「1.電圧の調整」に使用します。PA現場においては、会場の電圧が低い場合があります。このまま、PA機器を使用すると正常に動作しないことも考えられますので、適正な電圧に修正してあげる必要があります。
ここで、気をつけなければならないのは、低い電圧を高い電圧に昇圧する場合には、出力側に流せる電流の量は減ってしまうということです。
減少量は、(入力側の電流容量)×(入力電圧÷出力電圧)で求めることができます。
例えば、容量20A、入力電圧90Vの電源を100Vに昇圧することを考えた場合、出力側で流すことのできる電流の容量は、20A×(90V÷100V)=18Aとなります。

スライダックをPAで使用する際には、以下のようなラックマウント可能なスライダックケースを自作して電源の管理をしっかりされている方もいらっしゃいます。非常にスタイリッシュで運搬も楽になりますね。

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うまく活用して、電源トラブルの撲滅をしていきましょう。


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