リバーブとは?


リバーブ(Reverb)とは、原音に対して残響音と呼ばれるものを意図的に付け加えるエフェクターのことです。
PAにおいて、空気感を出すためにしばしば使用されるエフェクターです。例えば、小さなライブハウスの中で歌っている声にリバーブをかけてあげると、まるで大きなホールで歌っているような演出ができるのです。
lexicon_mx200

リバーブのしくみ

リバーブのしくみを説明するにあたって、まず理解しなければいけないのが「反射音」です。ある音源から音が出た時にその音は壁や物などにぶつかって跳ね返ります。これを反射音と言います。ちなみに、反射する前の音を直接音と言います。以下の図が直接音と反射音の関係です。

図1

スピーカーから出た直接音が壁にぶつかって反射音となります。実施には、もっと様々な方向に音が飛んでいるのですが、この図では分かりやすく1方向のみを抽出して書きました。音というのは、波であり、時間とともに徐々に減衰(小さくなる)していきます。つまり、直接音に比べて反射音は音量的には小さくなるのです。それでは、もう少し深く考えていきましょう。以下の図をご覧ください。
図2

反射音は、壁などで反射する音とご説明しましたが、この反射という現象は、ひとつの音が鳴った時に複数回起こっているのです。上図の場合は、3回反射しています(実際にはもっとたくさん反射しています)。このような状況の時に、図中にいる「人」にはどのような音が聞こえているのでしょうか?
まず、スピーカーから音が鳴った際にまずは、直接音が聞こえます。そのあとに反射音が聞こえてくるという感じになります。この遅れて聞こえてくる反射音こそがリバーブ効果の発生原理なのです。実際には、スピーカーからは様々な方向に音が飛ぶので、下図のように反射のパターンも様々で規則性の無い反射音が聞こえてくるわけです。これがリバーブ効果そのものです。
図3

このランダムに聞こえてくる反射音が空気感を出すのです。ホールや教会などでは、反射音が出やすいため自然とこのリバーブ効果を得られます。しかし、あまり反射音が無い野外のステージなどではこのような効果は出ません。そこで使用するのがリバーブというエフェクターなのです。リバーブを使用することで反射音の無い野外などでも、直接音に反射音を付け加えてスピーカーから出すことができるのです。

リバーブの種類

通常、リバーブにはタイプを選択できるようになっています。その中でも代表的なものをご紹介します。

  • ホールリバーブ
    ホールという名前からもわかる通り、大きな部屋をシミュレートしており、リバーブタイム(残響時間)も長めです。リバーブとしての効果が一番わかりやすいタイプです。私は、ライブではこのタイプのリバーブをよく使用します。
  • ステージリバーブ
    ホールよりも小さい空間をシミュレートしたリバーブです。
  • ルームリバーブ
    部屋をシミュレートしたタイプで、リバーブタイムも短めです。
  • プレートリバーブ
    かつてレコーディングスタジオでのリバーブサウンドの定番だった金属プレートを用いたリバーブをシミュレートしたものです。サウンドに温かみがあることから、特にボーカル用として使われます。


ページ上部へ戻る