パワーアンプのスペックの読み方


パワーアンプを選ぶ際には、どのような部分を見て判断すればいいのでしょうか?パワーアンプのカタログなどを見ると何やらよく分からない専門用語と数値が書かれていると思います。これらの専門用語の意味が分からないとパワーアンプのスペックを知ることはできません。

それでは、パワーアンプのスペックを語る上で必要な項目をご説明していきます。

定格出力

定格出力とは、「すべての出力端子に規定負荷を接続した場合の規定周波数帯域における規定歪率を超えない連続最大出力」のことを言います。オーディオにことをあまり勉強したことがない方は意味不明ですよね?これを簡単に言うと、「決められた抵抗値(Ω)のスピーカーをすべての出力端子(ステレオパワーアンプであれば2つ接続)に接続した時に音が歪まずに安定して出力できる最大パワー」ということになります。
パワーアンプのカタログには定格出力は下記のように記載されます。
pa_beginners_amplifer_9_4_jp
ここで記載されている「4Ω」「8Ω」というのが規定負荷ということになります。また、「20Hz〜20kHz」というのが規定周波数、「THD+N=0.1%」というのが規定歪率を表しています。つまり、このアンプは4Ωのスピーカーを接続した際には、20Hz〜20kHzの周波数帯にて0.1%以下の歪率で450wの出力を発生させることができるということになります。

ダンピングファクター(DF)

ダンピングファクターというのは、簡単に言うと「スピーカーを制動する能力」のことです。1つの音がスピーカーから出る時には、スピーカーの振動板が振動して音が出ます。しかし、スピーカーは動きやすくできているため、すぐには止まれないのです。走っている車が急に止まれないのと一緒の原理です。これを慣性力といいます。実は、ダンピングファクターというのは、この慣性力を抑え込む力のことなのです。ダンピングファクターの値が大きいほど抑え込む力が強い、つまり、スピーカの余分な動きを抑えることができるため、歯切れの良い音が出るということになります。また、ダンピングファクターが小さい場合は、余分な音がある程度出るため柔らかい音が出ます。ちなみにダンピングファクターは以下のような数式で求めることができます。
ダンピングファクター(DF) = (スピーカーの公称インピーダンス) / (パワーアンプの出力インピーダンス)

S/N比

「Signal to Noise ratio」の略で、日本語で言うと「信号対雑音比」となります。つまり、この数値が大きければ大きいほど雑音に対して出したい信号の大きさが大きいため、良いアンプと言えます。逆にS/N比が小さいということは、ノイズの音が大きく出てしまう可能性があるため、良いアンプとは言えません。

入力端子

スクリーンショット 2016-03-30 22.23.25
パワーアンプには信号を入力するための「入力端子」と増幅した信号を出力するための「出力端子」が付いています。入力端子には、通常バランス接続できる「XLR端子」が使用される場合が多いです。実際に私が使用しているPAシステムではXLR端子を使用して信号の入力を行なっています。上に載せたパワーアンプはXLR端子の他にフォン端子とRCA端子も装備されています。ただし、RCA端子のようなアンバランス接続を行なう場合、ノイズが乗りやすくなるといったデメリットがあるため、通常はXLR端子によるバランス接続を行ないます。バランス接続、アンバランス接続については、こちらのページで解説しておりますので見てみてください。

出力端子

スクリーンショット 2016-03-30 22.23.37
パワーアンプの出力においては大きな電力を扱うため、確実な接続ができなければならなりません。一昔前は赤と黒の端子がついたターミナルと呼ばれるタイプが主流でしたが、近年では、より簡単で確実な接続方法である「スピコン接続」が主流となっています。スピコンはコネクターメーカーであるNEUTRIK(ノイトリック)社が開発したコネクターの企画でワンタッチで接続、確実なロックができるのが特徴です。

 

パワーアンプのスペックを表す項目は他にもありますが、主なものとしては今回説明した項目になります。


関連記事



 

ページ上部へ戻る