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ミキサーの構造

ミキシングコンソールはツマミやらボタンやらがたくさんついていて、「分かりにくい」イメージをお持ちの方が多いのではないかと思いますが、実はそんなに難しいことはありません。シビアな音作りという意味では難しい部分はありますが、スタジオ練習の際に音を出す程度の操作であれば誰でも簡単にすることが出来ると思います。
それではまず、ミキシングコンソールの基本的な構造をご説明していきます。ミキシングコンソールは大きく分けると「インプットモジュール」と「アウトプットモジュール」に分かれます。ちなみにモジュールというのは「機能的にまとまった部分」という意味です。
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インプットモジュールはマイクなどからの入力をコントロールする部分、アウトプットモジュールはスピーカーやヘッドフォンなどにミックスした音を出力するのをコントロールする部分です。それでは、それぞれのモジュールにはどんな機能が備えてあるのかを説明していきます。

インプットモジュールが持つ機能
  • 入力端子(MIC/LINE INPUT)
    図1
    マイクなどの入力をミキサーと接続する際には、この端子にマイクケーブルやフォンケーブルを使用して接続します。この機種の場合はコンボジャックと呼ばれるマイクケーブル(XLRケーブル)でもフォンケーブルでも両方差し込めるタイプのコネクターになっていますが、マイクケーブルとフォンケーブルの端子が分かれているモデルの方が多いかもしれません。
  • PAD
    図2
    PADスイッチを押すことで入力のレベルを下げることが出来ます。ゲインを最小限にしても音が割れてしまうといった場合に使用します。
  • HPF
    図3
    HPFはHigh Pass Filterの略で高音域だけを通過させるフィルターのことをいいます。実際には、低音域を遮断することからローカットフィルターとも呼ばれたりまします。入力したマイクなどの音に低音がモワッとした感じがある時にこのスイッチを押すとすっきりした音になります。
  • ゲイン(GAIN)
    図4
    入力された音の音量レベルを調整(上げる)するためのものです。基本的には、ボリューム調整用のフェーダーとあわせて操作します。フェーダーが0dBの時に適正な音量が出るようにゲインを調整するのが基本です。
  • EQ
    図5
    EQはEqualizer(イコライザー)のことで、基本的には音作りをするために使用されます。HIGH(高音域)、MID(中音域)、LOW(低音域)の音をそれぞれブースト(上げ)したり、カット(下げ)したりすることが出来ます。
  • AUX
    図6
    AUXはオグジュアリーと読みます。オグジュアリーは「補助」「予備」という意味です。AUXはどういうものかというと、メインと別に出力信号を出すための機能です。使用方法としては、主なものは2つあります。1つは、エフェクト用の出力。二つ目は演奏者用のモニターミックスを作るため。つまり、メインミックスとじゃ別のバランスで音を出力したい場合にはAUXを使用するということです。
  • PAN
    図7
    左右の出力バランスを変更する場合に使用します。広い会場のPAではあまり使用しませんが、狭い会場で「ステレオ感」を出したい時には使用することもあります。
  • ON/OFFスイッチ
    図10
    それぞれのチャンネルの音をメインミックスに送るかどうかのON,OFFを行なうスイッチです。赤い「ST」のスイッチを押すとマスターフェーダーに信号が送られます。「1-2」「3-4」を押すことでそれぞれのグループアウトフェーダーに信号を送ることが出来ます。上部にある「ON」のスイッチは押すと点灯します。点灯していない状態では、対象のチャンネルの全ての信号(マスターへの信号、グループアウトへの信号)はOFFになります。
  • フェーダー
    図9
    チャンネルの音量を調整するためのものです。下に動かすと音量が下がり、上に上げると音量が上がります。基本的には0dBの位置で使用することで一番ノイズが少なくて済みます。
  • PFL
    図11
    PFLはPre Fader Listenの略で、フェーダーの位置に関わりなく、入力された音をモニタリングできます。別名「SOLO」とも呼ばれたりする機能です。ヘッドフォンを使用して特定の音のみを聞きながら音質調整をすることが出来ます。

アウトプットモジュールが持つ機能
  • マスターフェーダー
    図22
    各チャンネルから送られてきた音はマスターフェーダー(この機種ではSTEREO)に集められます。その集められた音の全体のボリューム調整をするのがこのマスターフェーダーの役割です。各チャンネルのフェーダー同様に0dBの位置で使用するのが基本です。
  • グループアウトフェーダー
    図21
    各チャンネルにおいて「1-2」や「3-4」のグループアウトボタンが押された場合、そのチャンネルの音はこのグループアウトフェーダーに送られてきます。グループアウトの使用方法は様々ですが、代表的な使用方法としては、ドラムの音をまとめてドラム全体の音量を簡単に上げ下げ出来るようにするといった方法があります。
  • AUXマスターノブ
    図18
    各チャンネルのAUX信号はこのマスターボリュームノブに集められ、全体の音量をこのノブで調整することが出来ます。
  • ヘッドフォン/モニターボリュームノブ
    図19
    ヘッドフォンやモニタースピーカーでモニタリングをする際のボリュームを調整するためのノブです。
  • マスターアウト端子
    図13
    メインスピーカーに送る音の出力端子です。この機種の場合は、XLR端子とフォン端子を両方備えています。
  • グループアウト端子
    図17
    グループアウトの音を出力する際にはこの端子から出力します。
  • AUXアウト端子
    図15
    AUXアウトの音を出力する際にはこの端子から出力します。
  • ヘッドフォン端子
    図14
    モニター用のヘッドフォンはここの端子に接続します。

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