真空管の歴史

真空管の起源は1905年に遡ります。
1879年にエジソンが白熱球を発明したことヒントを得たイギリス人のフレミングが1905年に真空管の原型とも呼べる2極管を発明しました。

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その後、ラジオの父と呼ばれるアメリカ人のフォレストの研究によって、現在の真空管と同様の増幅作用を持つ3極管に改良されました。

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今では、コンピューターやデジタル化などの近代科学技術が欠かせない世の中ではあるものの、その基礎となった真空管の役割は忘れてはならないのです。
特に20世紀の通信技術の発展は真空管から始まったと言っても過言ではありません。
1915年に行われたバージニア、アーリントン間の大陸横断電話回線の実験においては、550本の真空管が使われたとされています。

半導体の登場により、サイズが大きくて、消費電力も大きな真空管は居場所がなくなってしまいましたが、一部のオーディオ機器においては、真空管でしか出せないチューブサウンドを求めて現在でも使用されています。