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コンデンサーマイクロフォンとは?


高級なマイクロフォンの代名詞とも言えるのがコンデンサー型マイクロフォン(以下、コンデンサーマイク)です。これは、価格的にも性能的にも最上級のマイクと言えます。コンデンサーマイクは、その名の通り、コンデンサーの原理を利用して音を電気信号に変換しています。ダイナミックマイクロが増幅器などを持たない受動型(パッシブ)構造であるのに対して、コンデンサーマイクは、マイク本体内部に増幅回路(素子)を内蔵した能動型(アクティブ)構造をしています。

コンデンサーマイクの構造

mic_condencer

2枚の平行した金属板に直流電圧をかけると、電極間に電荷が蓄えられます。これをコンデンサーと呼びます。コンデンサーは、今日の電子回路を構成する上では絶対に必要な部品の一つです。コンデンサーに蓄えられる電気の量は、2枚の電極の間隔で決まってきます。普通のコンデンサーは、この間隔は固定されていますが、2つある電極の片方を音によって振動する振動版(ダイヤフラム)に置き換えることで、音を電気信号として取り出すことが出来ます。これがコンデンサーマイクの収音の原理です。
ダイヤフラムとなる振動板を「可変電極」と呼び、ベースとなる金属板を「固定電極」と呼ばれ、この2つを組み合わせて1つにしたものをカプセルと呼びます。このカプセルに加えられる電圧のことを「正極電圧」と呼び、通常は、数10V~数100Vの直流電圧が加えられます。
コンデンサーマイクは、ダイナミックマイクのようにボイスコイルや大型の磁石を必要としないため、非常に周波数特性に優れたマイクを製造することが出来ます。このため、レコーディング用はもちろんのこと、音響機器の周波数特性測定用マイク、騒音計などにもコンデンサーマイクは使われています。

コンデンサーマイクのコストが高い理由

コンデンサーマイクは、ダイヤフラムの動きに応じた非常に微弱な電気容量の変化を安定した音声信号として取り出すために、高い入力抵抗(インピーダンス)と低雑音を兼ね備えた高性能な電子回路が必要になります。また、湿度や汚れによるカプセル部分のわずかな絶縁低下でもノイズの発生や特性の劣化を招いてしまいます。このように、コンデンサーマイクのを開発・製造するにあたっては、非常にコストがかかるため、最終的なコンデンサーマイクの価格も高くなってしまっているのが現状です。

コンデンサーマイクの代表例

コンデンサーマイクの中でも「ラージダイヤフラムコンデンサーマイク」「スモールダイヤフラムコンデンサーマイク」といったものがあります。それぞれの代表的な機種をご紹介します。

【ラージダイヤフラムコンデンサーマイク】

neumann_u87b

NEUMANN ( ノイマン ) / U87Ai

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AKG ( アーカーゲー ) / C414-XLII

【スモールダイヤフラムコンデンサーマイク】

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AKG ( アーカーゲー ) / C451B

ラージダイヤフラムコンデンサーマイクは、レコーディングにおけるボーカルを中心として収音によく使われます。NEUMANN社のU87Ai はレコーディングスタジオでは定番マイクとして必ずおいてあるモデルでもあります。スモールダイヤフラムコンデンサーマイクは、設置のしやすさからドラムのオーバーヘッド用マイクとして使われることが多いです。


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