自分を安売りしないことがPA業界を救う


PA業界は、他の業界に比べると収入レベルが低いと良く言われます。しかし、実際に仕事の中身を見てみると素晴らしい仕事をしている方はたくさんいらっしゃいます。では、なぜPA業界の収入レベルが低いのでしょうか?

業界の給与水準は世間からの認知度によって決まる傾向がある

PAという仕事は、「音」についての専門職です。それと同じように、医師や弁護士などもそれぞれ、「医学」や「法律」についての専門職です。同じ専門職という括りにも関わらず、その収入レベルには大きな差があるのが現実です。
当然、「医学」や「法律」を学ぶことは大変なことです。しかし、PA業界で活躍する方の中には、医師や弁護士以上に努力して「音」についての技術を究めようとしている方がいらっしゃるのも事実です。

それでは、なぜこのような差が生まれてしまうのでしょうか?

その原因は、「世間からの認知度」というのに尽きると思っています。「医師」や「弁護士」と言われて、「それってどんな仕事ですか?」と聞く人は少ないはずです。一方、「PA」と言われたときに「PAとはこんな仕事です。」と明確に答えられる人が世の中にどれだけいるでしょうか?バンドをやっている方やイベント運営に関わっている方は分かるかと思いますが、多くの人は「PAって何?」となってしまうのです。これが世間からの認知度の差です。
それでは、認知度の差がなぜ収入と結びつくのでしょうか?
それは、人間の本質的な部分に原因があります。それは、「人間は、得体の知れないものにお金を払いたがらない」という習性があるからです。例えば、医師は、「自分が病気になった時に適切な処理をして、病気を直してくれる」というように、やってくれること(仕事内容)が明確です。
一方、PAは、「音を調整して出してくれる人」というくらいは理解されていますが、それ以上のことはあまり理解されていないのです。少し悪い言い方をしてしまうと「機材を並べて音を出しているだけの人」と思われているのです。そのように見える仕事には、人は大きなお金を払わないということです。PAという仕事は、本当に繊細でシビアな仕事です。これの仕事内容を世の中の人にしっかりと知ってもらえた時こそが、このPA業界が変わる時なのではないでしょうか?

あなたの価値はどれくらい?

PAの仕事を受ける時に、自分を安売りしてしまう人は多いです。お客様から「この予算でやってください」と言われることは多いです。この時にその条件(めちゃくちゃな低価格)を無条件でのんでしまうと、PAという仕事の価値が一気に下がってしまいます。そして、恐ろしいのは、業界において「値崩れ」が起こってしまうのです。
めちゃくちゃな低価格でのオファーがあった際には、あなたが思う適切だと思う価格を自信を持ってお客様に説明できるようにならなければなりません。そうしなければ、お客様は一生、PAという仕事の適正な価値を分からないままになってしまうということです。
自分の仕事に自信を持ち、自分が適正だと思う価格で仕事を受けることが、PAに関わる方全員を幸せにすることに繋がるのです。当然、その逆も然りです。

安売りが業界にもたらす影響

PA業界だけでなく、「安売り」というのは、他の業界でも起こっています。分かりやすい例で言うと「牛丼」があげられます。牛丼の業界は、吉野家、すきや、松屋が3大牛丼チェーン店ですが、この3社によって値下げ合戦が頻繁に繰り広げられています。各社、他社に負けじと値下げをしていったのです。その結果はどうなるかというと、会社の収益性が悪くなります。最悪はどこかの会社が倒産する可能だってあったかもしれません。
このように、安売りをすることでお客さんは獲得できるかもしれませんが、その後には、ライバル同士の「消耗戦」が待っているのです。こうなると業界全体が疲弊していってしまいます。それが、牛丼の味の低下に繋がってしまったりと、最後はお客さんにまで被害がいってしまうのです。
このようなことは、PA業界でも起こっているのではないでしょうか?業界全体を良くしていくのであれば、今すぐに「値下げ合戦」をやめるべきなのです。その代わりに、「どうしたら適正な価格で仕事を受けられるか?」を真剣に考えなければならないと思います。

業界を変えるためには、あなたの行動が重要

PA業界を良い方向に変えていくためには、まずは、あなた自信が「どうしたら適正な価格で仕事を受けられるか?」を真剣に考えることが重要です。自分の仕事に自信を持ち、その価値をしっかりとお客さんに伝えてみましょう。それで、理解してもらえないこともあるかもしれませんが、それは仕方がないことです。このような動きをPA業界全体で取れれば、きっとPAという仕事の価値も大きく向上するであろうと信じています。

まとめ

PA業界は、世間からの認知度が低い傾向があり、それによってPAという仕事に対する価値も低く見られがちです。この状況を改善するためには、PAという仕事に関わる一人ひとりが「自分の仕事に自信を持ち、それをお客様に伝える」ということを続けていくことが重要です。PAの歴史はまだ浅いですので、これからもっとメジャーな業界にしていきましょう。




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