ミキサー回線不足の対処方法
ある程度の規模のライブなどのPAをやるようになると、ドラムにマイクを立て、ギターにマイクを立て、ボーカル用にマイクを立て・・・とやっていると16chくらいのミキサーでは回線が足りなくなることが良くあります。その際の対策方をご説明いたします。
頭分け
PAをする際に回線が不足するということがたまに起こります。その際に行うのが頭分けという方法です。頭分けの方法は様々ですが、以下の方法が代表的だと思います。
- マルチボックスでの頭分けする方法
- Yパラケーブル(二股ケーブル)を使用しての頭分け。
■頭分けとは
2本のマイクをミキサーのある1チャンネルの入力に繋いで使用するということです。
例えば、ドラムのタムに仕込んであるマイク2本などを一つの回線にまとめて使うなどという使い方です。
【メリット】
- 簡単に回線数を増やせる。
【デメリット】
- あくまで非常用の手段のため、トラブルが起こる可能性が高い
- 双方のマイクの個別バランス調節をマイキングのみで調整しなくてはいけない
- 2本のマイクが同時にONになるので入力レベルは他のレベルより上がる
サブ卓持込
もう一つの方法としては、メインのミキサー以外にサブのミキサーを使用する方法です。
【メリット】
- ミキサーを用いるため、各チャンネル毎の音質、音量調整が可能
【デメリット】
- サブミキサーに繋いだチャンネルをモニターに返す際には、チャンネル毎にバランス調整が出来ない
(モニターに送るボリューム操作はメインミキサー側で行うため、サブミキサーに入力したチャンネルの個別調整は出来ない) - モニターに返す音をしっかりとプランニングし、サブミキサーへの入力を決めなければならない
上記のつの方法はあくまで暫定的なやり方なので、出来るのであればチャンネル数に余裕があるミキサーを準備した方が良いでしょう。